お客様からのありがとうや従業員同士の交流で元気をもらえます【ワークマンプラス 旭川旭町店】

結婚後、義父の会社で経理事務として働いていた鶴田さん。ある時ワークマンのフランチャイズ経営の話が上がり、夫婦で挑戦することを決意します。経営者としての経理業務はもちろんのこと、パートスタッフとして接客を行い、最良のサービスを提供できるよう努めています。

旭川市内の専門学校に通い、医療事務の勉強をしていた鶴田さん。しかし、卒業後間もなく結婚・出産し、しばらくは子育てに専念します。やがて確定申告の書類入力など短期のアルバイトを行うようになり、3年ほどたったころから本格的に働き始めます。「建築会社を経営する義父が、経理の業務も一人で行っていたのを私が手伝うことになったんです」。

経理事務として経理全般を任されお金の流れを日々記録する中で、専門学校で学んだ簿記が思いがけず役立ったそう。しかし、「給料計算はしたことがなく、一から教わったので大変でした。社会保険も絡んでくるので難しかったですね」。他にも社長から元請け業者に提出する書類の作成手順を教わり、数字の間違いや誤字脱字がないよう気を付けて業務をこなしていきました。

転機が訪れたのは今から3年前のこと。義父である社長からワークマンプラスのフランチャイズ経営に興味はないかと話を持ち掛けられます。同じ会社で現場作業を担当していたご主人と相談し、ワークマン本部の社員から話を聞いてみることに。接客や販売が楽しそうだと感じたことから応募を決め、ワークマンプラス 旭川旭町店を夫婦で経営していくことになりました。

同店のオープンからおよそ半年後に、鶴田さん夫妻はワークマン本部から店舗運営を引き継ぎます。1週間研修を受けて品出しの仕方やレジ対応、伝票整理など多岐にわたる業務を覚えていきますが、中でも苦労したのが商品知識でした。「商品特徴や機能面の細かな違いを以前から働くスタッフに教えてもらったり接客中の会話を聞いたりしました。他にも、カタログや商品説明動画を見て知識を付けていきましたね」。現在も新作が出たりリニューアルされるたびに知識のアップデートは欠かせません。

売場に立つ時は笑顔を心掛け、「お客様が何を求めているか」に気付くことを大切にしている鶴田さん。一概に「動きやすい服」といっても普段遣いや作業着など、お客様が着るシチュエーションで最適な商品が違うため、用途を尋ねてから提案しているといいます。

品出しでは、在庫があればすべての色やサイズが1つずつ並ぶように配置。売れれば補充し、常にそろっている状態にします。「在庫を整頓することで、どこにどれだけあるか把握でき、品出しの作業が早くなるんです」。商品の数やバランスを考えながらレイアウトを変更。見やすい売り場づくりを心掛け、お客様が手に取りやすい環境を整えています。

一方、経理の作業では、給与計算やシフトの作成が主な業務。前職での経験を生かせる部分もありますが、以前の職場にはパートスタッフがいませんでした。そのため、勤務時間の割り振りや扶養内の金額等の調整は慣れておらず、初めのころは苦労したといいます。また、ボールペンなどの消耗品をそろえるのも鶴田さんの仕事。円滑に業務をこなせるように、細かいところにも気を配ります。その他、外注先に商品を届けることもあります。「刺しゅうやプリントは当店ではできないので、業者にお願いしているんです。刺しゅうを入れる作業服にはストレッチ素材が多く、名入れが可能かどうかも実物を見て確認してもらっています」。

鶴田さんが業務で一番大切にしているのが、お客様に「また来たい」と思ってもらえる環境づくりです。商品の置き方や接客はもちろん、店員同士の雰囲気もお客様に伝わると考え、和気あいあいとした空気感を心掛けています。「すべては店舗運営に欠かせない基本4原則に基づいています。商品の陳列方法、フレンドリーサービス、クリンリネス、こまめな発注、を常に意識していますね」。経営者とパートスタッフの両面から見て良いお店にしていこうと、今日も売り場に立つ鶴田さんです。