私が選んだ職場【介護付有料老人ホーム ユニティー東光】
2020年4月6日公開
人からの勧めや自分の直感を素直に受け入れてさまざまな職場に飛び込んでいった宍戸さん。まずはやってみて、向き不向きの判断はその後でも遅くない。そんな積極性と行動力で、パワフルに道を切り開いていきました。
考えるよりまず行動!チャレンジ精神が生んだ新しい職場との出合い。
ケアスタッフ/宍戸亜希子さん
正社員で入社して4年目。介護福祉士。子どもは高校3年生と高校1年生。
思い切って市外の施設に就職。
宍戸さんは旭川市内の高校を卒業後、福祉系の専門学校に進学しました。「高校時代に老人ホームへの慰問や障がいのある子どもたちなどと触れ合うボランティア活動をしていて、楽しかったんですよね。また、ちょうど進路を決める時期に、祖父が倒れて介助が必要になったこともおじいちゃんおばあちゃん子だった私にとって大きかったです。それで福祉の仕事に就こうと考えました」。
専門学校で介護福祉士の資格を取得し、病院に就職。患者の入浴、食事、排泄などの介助を担当しました。そして働き始めて7カ月後、転機が訪れます。「専門学校時代の先生から、地方にある特別養護老人ホームの仕事を紹介してもらいました。特に転職を考えていたわけではありませんが、町立の施設だったので行ってみることにしたんです。若さもあって思い切りました」。新しい職場は上下関係の厳しさなどもない、明るい雰囲気。職員同士の仲も良く、仕事自体は順調でした。しかし、思わぬところに落とし穴がありました。「この時、初めて一人暮らしをしたのですが、寂しくなってしまったんです。休みのたびに車で1時間半程かけて旭川に帰り、友達に会ったりしていましたね」。そうして寂しさが募った宍戸さんは、2年勤務した後、帰郷しました。
人とのつながりから次々に仕事を得て。
旭川に戻り、どんな仕事に就くか考えていた時、宍戸さんは市中心部の飲食店に勤務する友達から一緒に働こうと誘われました。「高校時代に接客業のアルバイト経験もあったので、やってみることにしました。お店で働き始めてからは、お客様と会話をするために新聞を読んで話題を探したりしましたね。話が盛り上がると楽しかったです」。
3年後、訳あって再び介護業界へ。両親の協力を得ながら子どもを育てられる環境を整えたところに、また新たな職場との出合いがありました。「娘の保育園で知り合った人が訪問入浴の仕事を勧めてくれたので、やってみようと思い、紹介してもらいました。訪問入浴はご自宅に運び込んだ浴槽を使って、入浴を介助する仕事です。この時点で介護職のブランクは約10年。一般のお風呂との違いに戸惑いはありましたが、祖母の入浴を手伝っていたのであまり不安はなかったですね」。
浴槽に入って気持ち良さそうな利用者の表情に喜びを感じる日々。しかし、パート勤務だったため、宍戸さんは次第に収入を安定させたいと考えるように。知人にグループホームを紹介され、しばらく掛け持ちで働いた後、正社員として転職しました。
多くの経験を重ねた末に巡り合った職場。
グループホームは働きやすい環境でしたが、約3年後、宍戸さんは「ユニティー東光」へ移りました。「これまで勤めた経験のない『有料老人ホーム』で働いてみたくなったんです。施設長が以前の職場の元上司で知っていたこともあり、転職を決めました。こちらに来て最初に思ったのは、1日を通して入居者様に関わる時間がたっぷりあるなということ。でも、もしかしたら自分が年齢を重ね、気持ちに余裕ができたから、そう感じたのかもしれませんね」。
職場を変える際、宍戸さんが大切にしていたのは「やってみないと分からない」というチャレンジ精神と、転職先でメモを取って帰宅後に復習したり、他人の良いところをまねたりする努力。特に介護の現場では、利用者の顔と名前を覚えると共に、相手のことを一番に考え、喜ぶ顔を想像しながら行動してきました。現在、気遣いと責任感を発揮して働き、施設長や仲間からも厚い信頼を寄せられています。「こちらでは、お祭りなどで私自身の趣味である民謡や和太鼓演奏を披露させてもらえて、入居者様に喜んでいただけるのが楽しいですね。これからも、入居者様とご家族にここに来て良かったと思っていただけるよう、頑張っていきたいです。気付けば、これまでのどの職場よりも長くここに勤めています。もう転職はしないと思います」。
無資格でスタートして働きながら学ぶことができます。
当施設では介護系の資格がなくても働くことができる他、初任者研修等の資格取得を目指す方には受講料の支援を行っています。一人ひとりのペースに合わせて仕事を教えますから、未経験の方も心配ありません。また、研修会など学びの場が多いのも特徴の一つです。入居者様が安心して生活できるよう、みんなで一緒に考えている職場だと言えますね。
副主任/菊地理子さん
「目線を合わせて笑顔で話す」という介護の基本を大切にしている
施設内のイベントで会場を大いに盛り上げた和太鼓の演奏
情報共有のため、入居者について気付いたことや連絡事項を記入
介護付有料老人ホーム ユニティー東光
2007年12月開設。自立している人から要支援・要介護認定を受けている人まで入居できる。ケアスタッフの他、看護師、機能訓練士が常駐。
旭川市東光1条5丁目4-7
TEL.0166-37-0294
http://www.actg.co.jp/minori/archives/sisetu/r8