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私が選んだ職場【介護付有料老人ホーム 秀】

2020年11月16日公開

私が選んだ職場

岡山さんは、社会福祉士の資格を持ちながら、洋菓子店やホテル、遊技場で働き、接客の腕を磨き続けました。
元の道に戻ることを決めて、約2年。一見、遠回りしたようでいて、実はすべての経験が今に生きています。

接客業を重ねて定まった目指すべき未来。再び歩き出す専門職への道。

介護責任者/岡山陽香さん(32歳)
札幌市出身。2019年2月に入社し、翌年4月に介護責任者となる。社会福祉士の有資格者。

挫折後、気持ちを切り替え異業種でアルバイトを開始。

岡山さんは、高校時代にアーチェリー部の選手として全国大会に出場するなど活躍。卒業後は、スポーツ推薦を受けて、愛知県にある福祉系の大学へ進学しました。「アーチェリーが続けられるだけでなく、もともと興味があった福祉を学べるということで入学を決めました」と岡山さんは話します。大学で部活動と学業を両立させ、福祉に関わる相談業務などを担う「社会福祉士」の資格を取得。故郷・札幌市で就職先を探し、市内の病院で社会人生活をスタートさせました。しかし、わずか3カ月で退職してしまいます。「患者さんが地域で暮らすための支援をしたかったのですが、療養型の病院で、そうした業務があまりなかったんです。事前にきちんと調べれば良かったのですが。新人でまだ仕事が身に付いていないこともあって、ここでは何もできないと思ってしまいました」。
早々に専門職を離れ、次に選んだのは、カフェを併設した洋菓子店でのアルバイトでした。「学生時代に接客のアルバイトをして、楽しかった覚えがあったからです。お客様の希望や予算に合ったケーキを選んで提案し、喜んでいただけるとうれしかったですね」。

自立のため、貯金のため。目的に合わせた仕事選び。

アルバイトを続けて3年。実家で暮らし、親にとがめられることなどもありませんでしたが、岡山さんは「いつまでも甘えていてはいけない」と考えるように。物心共に自立するため、あえて遠方で職を探し、富良野市内のホテルに正社員として就職しました。ホテルでは、チェックイン・チェックアウトの対応や、予約の受付など主にフロント業務を担当。「外国からのお客様も多かったのですが、私は英語が話せないので簡単な英単語や身ぶり手ぶりで伝えました。更にコミュニケーション能力が上がったかなと思います」。
約1年後の25歳の時、旭川市への転居を機に退職。手元のお金が少なかった岡山さんは貯金をしようと、利用した経験もないまま、時給の高い遊技場でのアルバイトを始めます。一から仕事を教わり、機械の整備や景品交換等に従事。時折、思い通りの結果が出なかったお客様から不満を訴えられることもありましたが、よく話を聞いて少しでも気持ちが落ち着くように努めました。「同年代のスタッフが多く、インカムでやり取りしながら助け合って働ける職場でした。後輩を教える立場になってからは、どう言えば分かりやすいかを考えて伝えるようにしていました」。

8年の仕事経験を糧に短期間で一気に成長。

働き始めて5年後、社内方針の変更を機に多くの仲間が退職。また、祖父の晩年を通し、社会福祉士が持つ役割の重要性を実感した経験も重なり、岡山さんは「もう一回やってみよう」と専門職への復帰を決意します。介護職の資格がなくても働ける職場を探し、「介護付有料老人ホーム秀」の門をたたきました。「いきなり社会福祉士の仕事をするのは無理だという自覚があり、介護現場から始めたかったんです。こちらは、それができる環境でした。まずは利用者さんの顔と名前を覚えるため、そして私を覚えてもらうため、皆さんに積極的に話し掛けました」。分からないことは先輩たちに聞き、少しずつ確実に仕事を身に付けていきました。
スタッフが力を合わせ、より良いケアを追求している当施設。例えば、ある利用者に対し、転倒を防ぐにはつえなどの道具が必要なのか、または見守りを強化すべきかをみんなで検討します。「さまざまなことを試して、一番良い方法を探し出します。うまくいって利用者さんが笑ってくれたりすると、やりがいを感じますね」。
過去に就いた接客業で、相手の立場になって考えるなど、常に細かな気配りを大切にしていた岡山さん。介護職でも同様の心掛けで周囲の信頼を獲得し、入社1年余りで責任者に登用されました。「利用者さんの顔を見て体調の変化に気付けることもあり、これまでの経験が生かされていると感じます。将来、相談業務に就けるよう、働きながら福祉に関わる知識を増やしていきたいと思っています」

目標に向かって頑張る人を応援しています。

岡山さんはコミュニケーション能力が高く、利用者さんやスタッフに信頼されています。不明点を積極的に質問する姿勢も良いですね。当社では、意欲的に目標に向かっている人への協力を惜しみません。仕事ができる岡山さんを介護責任者に任命したのは会社のためでもありますが、相談業務をしたいという自身の目標に近づくことにもなったと思います。
統括責任者/甲斐俊彦さん

  • 水分補給の介助は、のどの動きで飲み込みを確かめながら行う

  • 利用者の趣味に合った話題を提供して会話を弾ませる

  • 職員のタイムスケジュールや利用者の健康状態などをパソコンに入力

特定施設入居者生活介護
介護付有料老人ホーム 秀

2007年開設。要支援・要介護の認定を受けた人を対象に介護サービスを提供。定員27人。「アイ・グループ」が市内5カ所に展開している介護事業所の1つ。

旭川市永山1条20丁目6-13
TEL.0166-40-4141
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