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これまでの経験を糧に「好き」を仕事にする【カフェ&レストランバー RYOKKEN】

2022年9月26日公開

私が選んだ職場

販売員として社会人のキャリアをスタートした坂下さん。接客を通してお客様に喜んでもらえる楽しさに気付きます。さまざまな店舗で販売や接客のスキルを磨き、現在は自分の好きなことが両方できるカフェ&レストランバー RYOKKENで働いています。

店舗スタッフ/坂下博美さん(50歳)
旭川市出身。家でもガーデニングを行っている。ブーム到来前からサウナが好きで、温泉に行くと2時間近く入浴する。

販売と接客の楽しさを知り、各店で経験を積み重ねる

高校卒業後、個人経営の金物屋で働き始めた坂下さん。販売員として店頭に立ち、お客様から褒められたことがきっかけで販売業務の楽しさに気付きます。その後も販売をメインとする仕事を経験。およそ10年の間、接客のいろはや販売、会話のスキルを磨いていきました。

やがて飲食店での接客を経験してみたいと思った坂下さんは、イートインもできるコーヒー豆の販売店で働き始めます。「これまでのお店ではどちらかというとフレンドリーな接客を心掛けていました。ですがこのお店では礼節を重んじた接客を重視していたので、品のある立ち居振る舞いはとても勉強になりました」。以前より多様なお客様と接する中で、接客の幅がぐっと広がったそうです。

坂下さんが次に勤務したのは園芸店。「植物によって手入れの仕方が異なるので、覚えることは多いのですが、むしろ暑さや寒さ、天候に左右される『屋外作業』のほうが大変でしたね」。自宅でも観葉植物を育てるなど、もともと緑が好きだったこともあり、知識を吸収しながら楽しく仕事ができたと振り返ります。こうして積み重ねた経験を一つのお店で発揮できるだろうと働き始めたのが現在のお店、カフェ&レストランバー RYOKKENでした。

これまでの経験を生かし、心地よいひとときを提供する

働き始めは覚えることが多く、ここではメニューの把握もその一つです。坂下さんはどうしていたのか、覚え方を尋ねると「それぞれの料理の写真を撮っていました。メニュー名だけではなく、料理の写真と合わせて記憶するようにしていましたね」との答え。家に帰って写真を参考に盛り付けの練習をしたり、時にはイラストを描いてみたりと工夫を凝らして記憶を定着させていったと言います。

接客の場面では、聞き違いや解釈違いがないよう注文時の復唱確認は必ず行っている坂下さん。心地よく過ごしてもらうためにもお客様の様子をよく観察し、空いた皿を下げる、食後のコーヒーを運ぶタイミングを見計らうなど、これまでの経験をいかんなく発揮しています。また、ホールだけでなく厨房での調理補助も担当。デザートの下準備は大変だそうで「分量を正確に量って作らなければ、味が変わるだけでなく失敗の元になります。シビアな分、デザート作りは難しく奥が深いなと感じますね」。その後の盛り付けも担当するスタッフの裁量に委ねられているため、フルーツの乗せ方を変えたりソースで絵を描いたりと、アレンジの自由度が高い分センスが問われるのだとか。「お客様に『かわいい』と思ってもらえるように、見た目のバランスに気を付けて盛り付けています」。

植物に合わせた水やりで元気な状態を維持

カフェレストランの店員としての業務がある一方で、坂下さんは園芸部門も担当。英国調の庭の手入れや掃除、植物の水やりが主な作業です。「お客様にガーデンも楽しんでもらうために常に奇麗な状態を維持しています。雑草は取り除き、芝は長さをそろえてカット。例えばバラはとげが刺さらないようにし、枝葉に至るまでこまめに手を掛けています」。見栄えの良い庭を維持するためには、花が元気な状態を保つ必要があり、一つひとつの花に合わせた水やりや環境づくりが欠かせません。「日なたと日陰、置く場所を間違えると病気になったり枯れたりしてしまいますから知識も重要になってきます。植物の特徴に合わせてそれぞれの環境にあった育て方が大切なんです」。葉っぱの下がり方一つで元気がないなど分かるそうで、小さな違和感に気付く能力や観察眼は、これまで培ってきた経験のたまものです。

これまでの仕事人生を振り返り、成長に必要なものは何かと伺うと「常にポジティブでいること」という答えが返ってきました。「前向きにチャレンジすることで失敗しても次は頑張ろうと思えますし、仕事にも日常生活にも好循環が生まれるんです」と坂下さん。お客様の笑顔と喜びのために、今日も目配りと気配りを忘れません。

  • 盛り付けはスタッフそれぞれのセンスで行う

  • できあがったケーキとコーヒーを運ぶ坂下さん

  • 植物の枝切りを行い、伸びる方向をコントロール

お客様の喜ぶ顔がスタッフの喜びです。

代表取締役/奥野泰隆さん

当店ではお客様が気持ちよく過ごし、少しでもおいしいものを食べてもらう、気に入った雑貨や植物を買っていただく、そうして喜んでもらえることを大切にしています。坂下さんは飲食と植物、どちらの部門もできる貴重な存在です。特に園芸は花の種類や特性を覚えるなど相当経験しないと難しい業務ですが、センスもよく、手早く、素晴らしい仕事をしてくれています。

カフェ&レストランバー RYOKKEN

英国調の庭や店内が美しいカフェレストラン。食事だけでなく、園芸雑貨やアンティーク、観葉植物を取りそろえており、購入も可能。ガーデニングの設計・施工・工事などを行う株式会社緑建産業が運営。

北海道旭川市永山7条14丁目4‐4
TEL.0166‐48‐1367
https://ryokken1964.com/