掛屋さんは高校卒業後、動物が好きだったことからトリマーを目指し、ペットショップに見習いとして入社しました。8年間楽しく仕事をしていましたが、結婚・出産を機に短時間で週3日程度働けるところを探し、整骨院に転職。院長の指示で補助的な仕事を担当します。「高齢の方が多く、お話しするのが楽しかった」と接客に魅力を感じ、半年後にはラーメン店のオープニングスタッフの仕事を選んだそうです。「自宅から近かったことと、これから開店するお店なら上下関係も厳密ではなく、働きやすいかなと思いました」と選んだ理由を語ります。人と話すのが好きで、リピーターのお客様と顔見知りになり、「『今日もおいしかったよ』と声を掛けてもらうことがうれしかったですね」と、改めて接客業の楽しさを感じました。
その後、残念ながら閉店してしまいましたが、入れ替わりで開店したラーメン店「味名人 桃太郎」に引き続き雇ってもらうことになりました。現在は週5日、朝から昼、夕方から夜のシフトで働いています。「子どもは12歳と10歳であまり手が掛からなくなったため、1日6、7時間勤務しています」。娘さんたちも夫も、家事を分担してくれると言い、家族の協力により無理なく働ける環境が整っているようでした。