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整備士の技術を磨き指導員として実習生に伝えていく【HondaCars函館中央美原店】

2023年2月20日公開

私が選んだ職場

高校3年生になって卒業後の進路について考え始めた磯谷さんは、好きなことを仕事にしたいと思い自動車整備士になる道を選択。専門学校で2年間の勉強を終え、自動車販売店に入社しました。

自動車整備士/磯谷風太さん(26歳)
函館市出身。子どものころから車好きな二級自動車整備士。故障の原因を突き止め、的確に対処してエンジンが掛かった時に整備士としての喜びを感じる。愛車はホンダのエリシオン。

学ぶことばかりの整備士1年目

専門学校を卒業後、磯谷さんは自動車整備士として札幌市内の自動車販売店に就職。それまで抱いていたイメージと業務との間に大きな差があって驚いたそうです。「自動車整備の仕事と言えば、エンジンやトランスミッション等を交換する重整備と呼ばれる作業がメインという印象を強く持っていましたが、実際には点検作業や診断作業、部品を交換する一般作業が大部分を占める世界でした」。

電気的な故障に対応するケースも多く、原因究明のため配線一本一本をチェックしていく作業は、重整備以上に難しく感じると言います。

もちろんこうした作業は経験を重ねることが大切です。入社して1年目は、先輩と一緒に業務に就くのが整備士業界の基本。作業の様子を見ながら手順を覚え、簡易な作業から徐々に関わっていきます。「最初は工具の呼び名に戸惑いました。『メガネ(メガネレンチ)』、『板ラチェ(板ラチェットレンチ)』など省略されるうえ、人によって呼び方も変わるので、すぐに手渡せるように工具名を覚えることが最優先でした」。

整理整頓で効率を上げイージーミスを防ぐ

また、先輩からは「工具類は常に整頓するように」と何度も指導されたと言います。「決まった場所に工具がないと探すのに時間が取られ、作業効率が下がります。逆に、しっかりと整頓できていれば、工具の抜けている棚を見てどこかに置き忘れていると気付くことができます」。過去には、お客様の車に工具を積んだまま納車してしまった苦い経験もあり、同じミスを繰り返さないためにも整理整頓を徹底しているそうです。

その後、2年目に入って対応できる業務が増えてくると、一人で作業を任されるようになります。「先輩から独り立ちした後は、作業の精度を上げる事が次の課題です。点検と部品交換の両方を行う車検は、経験を積むのにもってこいの業務なので、回数を重ねて実力をつけていきます」。

独り立ちして更に1年が経ったころからは、一般のお客様の車も担当。車を数日預かって行う車検とは異なり、お客様にお待ちいただいた状態で作業するので、予定された時間内に終わらせることを常に意識する必要があります。一つのミスがその日の予定すべてに影響してくるので、慌てず、確実な作業を心掛けています。

新天地で担当する教育係という大役

整備士として働き始めて3年が経ったタイミングで、磯谷さんは家庭の事情で函館にUターン。札幌の先輩の紹介を受けて、現在勤めるHonda Cars 函館中央 美原店に転職しました。「これまでと同じメーカーの自動車を扱うので、新たな職場にもすんなりとなじむ事ができました。業務としては主に点検作業と一般作業を担当し、手が空いている時には車検チームの手伝いをすることもあります」。

その後も順調にキャリアを重ね、転職して2年半が過ぎたころ、新たに実習生教育指導員という大役を任されることになりました。「3人のベトナム人実習生に、自動車整備の技術を教える係になったんです。言葉が通じない状態からのスタートでしたが、今では日本語も多少理解でき、基本的な作業であれば任せられるようになりました」。

実習生に教えることで、自身の作業のくせに気付き、診断時の先入観を見直す良い機会になったと磯谷さん。そんな彼の目標は、車検の最終的な合否を下す自動車検査員の資格を取ること。「とても難しい試験で時間も必要です。まずは3人の実習生を一人前に育てるのが先ですね」と、2つの目標を原動力にして、日々の仕事に取り組む磯谷さんでした。

  • 工具は取り出しやすいようにサイズ順に並べる

  • 暗いエンジンルームはライトで照らして確認

  • 作業時には耐油手袋を着用

  • タイヤの空気圧をチェック

  • 実習生に作業手順を説明

整備士が説明するとお客様も安心します

店長/中川雅樹さん

業界的に人材が不足する中、人一倍点検数をこなす磯谷さんの存在は頼もしいですね。車を相手に黙々と作業するイメージの強い整備士ですが、時には営業スタッフに代わってお客様の相手をする事もあります。消耗品の交換時期の案内など、整備士が話すほうが説得力があるケースも多く、説明を受けたお客様も安心感を覚えるようです。営業と整備がタッグを組んでお客様に対応する職場です。

Honda Cars 函館中央 美原店

1975年の設立以来、地域に密着したサービスで顧客満足度ナンバーワンを目指してきたHondaの正規ディーラー。「グリーンディーラー」として地球環境の保全に努める他、近隣の空き地に繁茂する雑草の除去など、社会貢献活動にも積極的に取り組む。

北海道函館市中道2丁目53-1
TEL.0138-55-5151
https://dealer.honda.co.jp/hondacars-hakodatechuo/