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私が選んだ職場【株式会社ニューメディア NCV函館センター】

2021年1月18日公開

私が選んだ職場

おしゃれで可愛いカフェを開きたいと、短大で栄養士の勉強をしていた濵谷さんは、ひょんなことからケーブルテレビの番組制作会社に就職。慌ただしい生活を送る中で、いつしか番組づくりの楽しさに引き込まれていきます。

始まりは「ちょっと面白そう」。地域に絞った役立つ情報を発信して町を盛り上げるお手伝いをする。

番組制作担当/濵谷綾子さん
テレビ番組の制作に携わって延べ13年。現在は主に、グルメ情報番組で撮影と編集を担当。

恩師の勧めで取り組んだ予定外の就職活動。

短大卒業後は憧れのカフェ開店に向けた勉強を兼ね、お気に入りのお店で働こうと思っていた濵谷さんは、ある日担任の先生に呼び出されます。「当時、函館近郊で正社員雇用をしているカフェはほとんどなく、働くとなるとアルバイトなので、就職活動はしていませんでした。そんな時に先生から、一社くらい受けてみたほうがいいのでは、と勧められたんです」。特に希望の職種があったわけではなく、たまたま求人があったのがケーブルテレビの番組制作という仕事。もともと食べることが好きで、雑誌などで情報収集をしていたこともあり、情報を発信する側の仕事も楽しそうだなと、会社訪問を決めます。
番組の撮影や編集作業など、番組を作る作業が主な業務になると説明を受けましたが、一つだけ気掛かりなことがありました。実は人前で話すことが大の苦手で、番組に出演するなんてとても考えられません。幸い、この時の求人は裏方のスタッフであることが説明されひと安心。無事に入社することが決まりました。

覚悟を決めて苦手なことにチャレンジ。

初めての職場は、思っていた以上にハードでした。「現在よりスタッフの人数も少なくて、撮影や編集作業はもちろん、番組の企画を考えたり、取材先の選定など、入社当初から何役もこなさなくてはならない職場でしたね」。中でも苦戦したのがレポーターの仕事でした。当初は出演することはないと説明を受けていましたが、入社後すぐにレポーターを務めていた先輩社員が退職してしまい、代役を務めることに。「もちろん嫌でしたけど、人数的に他に出られる人がいないのでやるしかない状態でしたね」。社員として入社したからには会社のためにもやらなくてはという責任感が働き、意を決して出演することを承諾。「当時はまだケーブルテレビの加入者が少なかったので、番組に出てもほとんど見られることはないだろうって自分に言い聞かせていました」と、苦手意識をコントロールしていたそうです。
練習する時間もほとんどないまま、体当たりで挑戦した初レポートは極度の緊張状態。台本を読むのが精一杯で、函館なまりも驚くほど出ていたと当時を振り返ります。「今でも出演は苦手な業務ですね。それでも番組を見た人から、テレビを見てあのお店に行ってきましたよ、とうれしい声を掛けられることもあって、もう少し頑張ってみようと励みになりました」。

結婚、出産経験後も続けたいと思う仕事。

入社して6年の歳月が経ったころ、一度仕事を辞める決意をします。「番組制作という仕事は思っていた以上にやりがいがあって楽しく、カフェをオープンしたいという思いはいつの間にか消えていましたね。ただ、当時は夜中まで仕事をすることもあり、番組を作りながら次の番組の企画を考えたりと、常に頭の中が働いていて疲れてしまったんです。結婚への憧れもあったかもしれませんね」。こうして濵谷さんは退職し、姉が住む東京に向かいます。
東京で4年ほど暮らしていましたが、派遣社員の契約が終わるのを機に函館に戻ります。職業訓練校に通いながら仕事を探していたある日、かつての職場の同僚から、戻って来てみてはどうか、と打診を受け復帰を検討。「30歳を過ぎて新たな職場で1からスタートするのはしんどいと思ったんです。番組制作の仕事自体は好きでしたので、お世話になった上司に連絡したところ温かく迎えてもらえました」。4年間のブランクはすぐに取り戻すことができ、また、一度函館を離れたことでこれまでとは違う視点で函館の街を見られるようになったと言います。
その後、結婚と出産を経験。子ども用の椅子や授乳室が完備されているかなど、子育てをするお母さんの目線で取材ができるようになったり、できるだけ土日に休みを取って家族の時間を確保するようになったと言います。「今でもフルタイムで働けるのは、家族の理解や同僚の協力があるからこそですね。感謝の気持ちしかありません」。少し照れくさそうに答える濵谷さんは、今日もカメラを担いで町を走り回っています。

  • いつでもすぐに現場に出られるように機材のチェックは怠らない

  • 撮影してきた映像をすぐに編集

  • 中継先から送られてくる映像をモニターでチェック

地域の人が知りたい情報を発信してエリアを盛り上げる。

社訓に「先見邁進(せんけんまいしん)、地域密着」とあるように、地域の人が知りたい情報を発信することが当社の番組制作の基本です。発信したい人の思いをくみ取り、受け手にしっかりと伝えることを常に意識しながら番組制作に取り組む。全道ネットの放送局では拾いきれない情報を丁寧に取材し、多くの人に見てもらうことで地域を活性化させて行くのが私たちの役目です。
番組制作担当/高橋ともみさん

株式会社ニューメディア NCV函館センター

函館・北斗・七飯エリアを対象にケーブルテレビやインターネットサービスを提供。地域に夢を提供することをモットーに、近年はテレビにこだわらず複数の媒体で情報を発信する。

函館市桔梗町379‐31 テクノパーク内
TEL.0138-34-2525
https://www.ncv.co.jp/hakodate/