私が選んだ職場【HAKOYA函館空港店】
2021年9月27日公開
接客業から離れたことでお客様の笑顔に励まされていたことに気付いた大倉さん。未経験だった飲食業界に再就職し、再びたくさんの笑顔と接しながら自慢の料理を提供しています。
空港店ならではの対応でお客様をお迎えする。
店長/大倉雄也さん(34歳)
ホテルマンや青果店店員などを経て今年3月に株式会社カネカに入社。好きなメニューはイクラをトッピングした海宝丼(かいほうどん)。
お客様の笑顔を求めて未経験の飲食業に転職。
今年2月にオープンした海鮮丼のお店「HAKOYA函館空港店」で大倉さんが働き始めたのは、オープンからひと月後のこと。「社会人になってからずっと接客業を続けてきました。昨年、キャリアチェンジして設備機器を修理する職に就いたのですが、これまでとは違って職場で交わす笑顔や会話がとても少なく、お客様の微笑む顔が恋しくなったんです」。その後も気持ちを切り替えることができないまま、次第に転職を考えるようになり、「シゴトガイド」で株式会社カネカの求人を見つけます。
これまでに飲食店での勤務経験はなく、調理をして料理を提供する等の業務が自分に務まるのか大きな不安はありましたが、飲食店にはお客様の笑顔があふれているはずと転職を決意。「予想通り、テーブルではお客様が笑顔で食事をするシーンが繰り返されていましたね」。不安材料だった調理についても、2カ月ほどで基本的な業務を習得。その後は徐々にお客様と会話を交わす余裕も生まれてきたそうです。
すみやかな対応が求められる空港という特殊な環境。
業務内容についてはある程度の想像が付いていた大倉さんでしたが、空港という場所ならではの特徴があることを知ります。「当店を利用する大多数の方が飛行機の利用のお客様です。出発が迫る中で来店されるお客様も多く、迅速な対応が求められるんです」。そこで、お客様にはフライト時刻を尋ね、十分な時間がない時にはテイクアウトのサービスをご案内。できるだけ早く提供するための工夫はもちろん、その日のお客様の動きを見ながら絶妙なタイミングで対応しているそうです。食事を終えてすぐに席を立てるようにと、ご要望のお客様には店内で食事される場合にもドリンクをテイクアウト用のカップで提供。洗い物も減って作業のスピード化に成功したと言います。
時短を図る一方で丁寧な接客にも配慮。「函館にいらっしゃるお客様のために、美しい盛り付けを心掛け、料理を運んだ後には一礼してから去るなど、少しでも良い思い出として残るように、常におもてなしの心を意識していますね」。
働きやすい職場づくりと業績アップを考える。
現在は店長として空港店を任されている大倉さんが担当する業務は、接客と調理、ドリンクの仕入れなど多岐にわたります。「掃除や後片付けはスタッフ全員で行います。従業員が働きやすい環境を作るのも店長である自分の役割だと思っていますので、どんな作業も率先して行うようにしていますね」。
一方、経営について考えるのも店長の重要な業務の一つ。勤務中は常に頭のどこかで売り上げを意識し、同じ空港内のテナントスタッフと情報を交換しながら、新メニューや集客の工夫について知恵を絞っていると言います。
そんな店長としての当面の目標は、地元のお客様を増やすこと。空港を利用するお客様だけでなく、離着陸する飛行機を間近に眺めながら食事のできるお店として普段使いしてほしいと、SNSなどを利用して呼びかけます。今後は空港側と連携しながら、空港と接点のなかった人がお客様として自然と訪れる流れを作っていきたいと話す大倉さん。きっとその目には、笑顔のお客様でいっぱいになった空港の姿が見えていることでしょう。
店舗前のフリースペースはお客様が利用するたびに清掃
マグロの下処理も業務のひとつ
違う商品を渡さないように商品名を読み上げながら渡す
作業を分担して手早く商品を提供
作業を分担して、チームワークで対応する。
繁華街のお店とは異なり、フライトの時間によって臨機応変なお客様対応が求められるのが空港店の大きな特徴ですね。お昼時などは一気にお客様が入ってくることもあり、調理を担当する人、ドリンク、洗い物、配膳係など各作業に専念して効率性を上げて対応しています。難しいことをするわけではなく、横には仲間もいるので焦らずリラックスして仕事ができますよ。
厨房・ホール担当/神垣晶子さん
株式会社カネカ
HAKOYA函館空港店
地元の老舗鮮魚店が運営する人気「IZAKAYA HAKOYA五稜郭本店」の姉妹店として今年2月にオープン。空港店オリジナルメニューも考案中。
北海道函館市高松町511 函館空港 国内線旅客ターミナル3F
TEL.0138-57-1505
営業時間/9:30〜20:00(L.O.19:30)