私が選んだ職場【函館バス商会株式会社】
2021年12月6日公開
車好きが高じて自動車整備士の資格を取得した井利さん。アルバイト先を訪れたお客様の目に留まり整備士からタイヤ販売の営業マンに転身。専門知識と「自動車愛」を武器に新たな職場でも活躍します。
好きなことを仕事にして、楽しみながら経験を積む。
販売事業部 タイヤ営業課 課長/井利 学さん(37歳)
自動車整備士の資格を取るほどの車好き。1本40キログラムの大型車用タイヤを一人で軽々持ち上げる力自慢。
メーカーの思いを伝える営業マンとして再始動。
子どものころから自動車好きだった井利さんは、将来は車に関わる職業に就きたいと考えていました。「学生時代はレンタカー会社でアルバイトを経験。その後、自動車整備士の資格を取り、ガソリンスタンドで整備士として働いていた時に、函館バス商会の方から転職の話をいただいたんです」。当時はアルバイト契約で働いていたこともあり、正社員としての雇用に魅力を感じ転職を決意。「TOYO TIRES」道南地区総代理店の函館バス商会でタイヤ卸売り販売の営業マンとして働き始めます。
整備と営業という業務の違いこそあったものの、これまで培ってきた自動車に関する知識と技術のお陰で、気後れすることなく仕事に邁進。現在は車のディーラーや取引先の販売員にしっかりと商品の特徴を説明してもらおうと、専門的な用語を避け、誰が聞いても分かりやすい商品説明を心掛けるようになりました。
日ごろから楽しむ感覚で情報を収集する。
タイヤを専門に扱うようになってから、車種の人気によってタイヤの需要が大きく変わることを知った井利さん。日常的に、市内を走る車のタイヤに目を向けるようになったそうです。実は、一般に報じられる車の販売台数は地域によって当てはまらない場合も多く、普段から目にしている景色の中にこそ信頼できる情報があると言います。「例えば大型車の場合、冬タイヤをワンシーズンで2回取り替えるケースも珍しくありません。運送会社のトラックを見かけてはどのメーカーのタイヤを使っているのか確認し、生きた情報を集めて業務に活用します」。
こうした地道な作業を行うコツは、自分自身が面白がること。自分のアドバイスや提案が購入に結びついて、後日お客様から「勧めてもらって良かった」と感謝された時には、うれしくて更に頑張ろうという気持ちになるそうです。
ゆとりを持つことで効率を上げ、けがも防止。
現在は課長として一つの部署をまとめる立場となった井利さんには、心に決めていることがあります。それは、どんなに忙しい時でも表情や雰囲気に焦りの色を出さないこと。「バタバタしている人がいると周囲も疲れてしまいます。忙しい時こそ落ち着いて、一つひとつ片付けていくのが結果的に一番早く終わりますし、けがの防止にも役立ちます」。繁忙期には1日に500本を超えるタイヤが納品され、中には1本40キログラムを超えるタイヤもあることから積み込み作業等の安全確保は最優先事項。「危ないと思ったらタイヤから離れる」という合言葉をスタッフ全員が常に意識することで、10年以上大きな事故は発生していないそうです。
入社して丸6年、今後も地場企業として地元の企業とのつながりを更に深めて行きたいと語る井利さん。大好きな自動車に関わりながら、地元企業同士の絆を深める縁の下の力持ちとしてフル駆動で会社を牽引していくことでしょう。
エアゲージとデップスゲージは常に携行
配達するタイヤの準備をする
地方へ配送するタイヤを梱包
安全靴を着用してけがを防止
倉庫でこの日の作業の進み具合をチェック
タイヤの状態をチェックしてお客様にアドバイス
チームの一人として複数の業務に携わる。
当社のメイン事業であるタイヤ販売は、冬タイヤの需要が一気に高まる繁忙期には営業担当者が作業服を着てタイヤを運ぶこともありますし、時間がある時には販売事業部など他の部署のカタログやチラシを持って営業に出るなど、チームとして個々が協力しながら業務に携わるのが特徴です。誰かが忙しくしている時に「手伝います」と、自然に声を掛けられるといいですね。
総務部次長/中嶋 透さん
函館バス商会株式会社
1969年創業。「TOYO TIRES」の道南地区総代理店として、函館近郊の自動車ディーラーをはじめ、カー用品店やタクシー会社、運輸業車などにタイヤを提供。地元に根差したサービスを展開し、函館バスの整備を中心とした大型車両等、さまざまな車の整備にも対応する。
北海道函館市昭和3丁目35-18
TEL.0138-46-6131