私が選んだ職場【STEAK & HAMBURG HIGE 函館五稜郭店】

実家を離れて大学生活を始めた蓮見さん。社会経験を積むことを目的に、これまで経験したことのなかった飲食店で接客と厨房での調理業務にチャレンジ。日々働いていく中で気付く力を磨いていきます。

大学に通うため函館で生活を始めた蓮見さんは、社会経験を積みたいと考え「STEAK & HAMBURG HIGE」でアルバイトを始めました。「飲食店で働くのは初めてだったんです。就職情報サイトで募集を知り、ホームページなどでお店の雰囲気を確認。キレイな店内に目が止まって応募しました」。
採用が決まり、ホール係としていざ働き始めてみると、予想していた以上に接客業務は難しく感じたそうです。「初めて来店されたお客様から『メニューの見方がよく分からない』とご質問があったり、お客様によって、対応を変えなくてはならないことに気付かされました」。ハンバーグとステーキのどちらを召し上がりたいのか確認することから始まり、ステーキであれば国産牛とインポート（輸入牛）、更に赤身と霜降りによって複数の部位があることを紹介。「おいしそう」とつぶやいたり、興味津々な様子など、お客様が無意識のうちに見せるサインを見逃さないように注意しながら対応しています。

接客中は大きな声ではっきりと話すのが基本。特にキッチンがある1階は換気扇の音が響いているので、他のフロアよりは聞き取りにくい状況。特に意識しているそうです。オーダーはタッチパネル式のハンディ。手元に端末機がない時には持ち歩いているメモ帳に書き留めて、後から打ち直します。「実は以前、オーダーを受けたままハンディに入力するのをすっかりと忘れてしまい、お客様にご迷惑をお掛けしたことがあったんです。それ以来忘れる前にメモすることを徹底しています」。
ドリンク作りもホール業務のひとつ。働き始めたころはお酒の知識がほとんどなく、覚えるのは料理のメニュー以上に苦労したそうです。「お酒を飲んだことがなかった当初は、ハイボールとウイスキーの違いや、ジンというお酒があることすら知らなくて。お客様から『これはどんなお酒ですか』と聞かれてすぐに答えられないことも多かったですね」。少しずつお酒を飲むようになり、味や香りの特徴、使っているお酒の種類などを細かくメモを取り、質問された時に備えています。

現在はホール業務に加え、厨房での作業も行う蓮見さん。面接時には調理補助もできますとアピールした甲斐があり、3カ月ほど経ったころから少しずつ厨房に立つようになりました。時には3、4人前の料理を一度に作ることもあり、味もスピードも必要なスキルは自炊とは大きく異なると言います。「自分で食べるのであれば多少見た目や味が悪くても構いませんが、お客様にお出しする料理はそうはいきません。常に完成されたお店の味を提供しなくてはならないので、必ず上司に味を確認してもらいます」。
厨房に立つようになって丸1年、サイドメニューと付け合わせの調理を担当し、最近ではガーリックライスも任されている蓮見さんの目標は、先輩が作るメイン料理の完成に遅れることなく付け合わせを準備すること。そのためにも、もっと効率のいい動き方で、ホールでも厨房でも、テキパキと作業できるようになりたいと言います。もちろんその先には、ステーキやハンバーグなどメインの料理を焼いてみたいというもう一段上の目標も。「いつかメイン料理の焼き場に立って、友達や両親に料理を振る舞いたいですね」。その日が来るのを楽しみにしながら、今日も一つひとつの業務に丁寧に取り組む蓮見さんです。