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常に安全に配慮しながら楽しいひと時を提供する【函館公園 こどものくに】

2022年7月4日公開

私が選んだ職場

将来は子どもに関わる仕事に就きたいと考えていた城野さん。かつて自分も利用したことがある遊園地の求人募集を見つけ、あこがれの職場で働くことに。今春から正社員に登用され、新たな気分でお客様をお迎えしています。

城野つかささん
函館市出身。毎日元気に働く秘訣はぐっすり眠ること。休日はK-POPを流しながら札幌まで日帰りで行くほどのドライブ好き。お勧めの遊具は見た目以上に絶叫系の「ロータリーチェア」。

思い出深い施設で始めた子どもと関わる仕事。

工場に併設された託児施設で働いていた城野さんが、新たな職場を探そうと「シゴトガイド」を手にしたのは10年前のこと。函館公園内の遊園地「こどものくに」でアルバイトスタッフを募集する広告を目にしました。「昔から子どもと接するのが大好きだったんです。幼いころにこの施設で遊んで楽しかった思い出があり、なんとしても働きたいと思い応募しました」。

面接を受けてからおよそ1週間、半ば諦めていたところに採用の知らせが届きました。入社したのはちょうどゴールデンウィークの繁忙期。団体旅行など多くの来園者が連日続く状況の中、先輩スタッフに付いてメリーゴーランドを担当。席に誘導したり、動き出した遊具の敷地内に誤ってお客様が入り込まないよう、安全確保に努めていたそうです。「楽しい反面、花見の季節と重なり人も多く、お酒を飲まれている方や、屋台で買った風船を飛ばしてしまう子どももいて、毎日ハラハラの連続。とにかく神経がすり減りました」。

安全を確保するためにお客様の行動を注視。

お客様に注意を促す時の言葉遣いは慎重に選んでいるという城野さん。「入園した当時、上司から『危ない』という言葉を使用しないで呼び掛けましょうと教わりました。この施設は、安全な場所であることが大前提です。その前提を覆してしまうことになり、聞いた人が混乱しますからね」。

例えば、動いている遊具上で立ち上がる子どもがいた場合には「動いてるから座っていてね」と言い換えたり、椅子から身を乗り出す子には「背中ぺったんしてね」と、小さな子どもにも分かりやすい言葉で伝えるそうです。

また、声掛けをした後には「ごめんね、ありがとう」と一言添えることも忘れません。「どんな言葉を使っても、注意をされるとせっかくの楽しい気分も半減してしまいます。感謝の言葉を伝えると、一瞬感じたマイナスの気分もすぐに和らぐと思うんです」。

一方、遊具に乗っていないお客様に注意を払うことも必要。「安全な子どもの遊び場」と認識されているためか、子どもが勢いよく走り回っている傍らで、大人は目を離しているという場面を見かけることも。無線を使って別のスタッフにも伝えたり、安全第一で対応するそうです。

厳しい基準をクリアしてお客様の安全を確保。

こうしたお客様への声掛けや配慮と共に重要なのが遊具の操作です。この業務は免許制で、城野さんは園内に15種ある遊具のすべてを操作できる数少ないスタッフの一人。「遊具の操作は単にやりたいという思いだけでは扱わせてもらえません。一つひとつ実践スタイルで教習を受け、最終的にマネジャーの認定を受けて初めて操作を任せられます」。

入社して10年、経験を重ね多くの業務をこなせるようになった城野さんは、この春から正社員として登用されました。より責任のある立場になることで、仕事を楽しめなくなるのではという心配は無用、これまでと変わらず無邪気に遊ぶ子どもたちの笑顔に囲まれる毎日を送っています。

「多くの遊具を通じてお客様と触れ合い、スタッフが楽しそうにしていることが園内の雰囲気づくりにもつながります」。

保育士や教諭を目指しているスタッフも多く、ここでの経験はきっと将来役立つはず。かつての自分が先輩に教わったことを思い出しながら、一人ひとりに声を掛け、スタッフ全員にどんどん成長してもらうことを目標にしている城野さんです。

  • 修学旅行生にお勧めの遊具を案内する

  • バランスが取りやすいように手をつなぐ

  • 遊具に掛けていたカバーを外して開園の準備

  • 遊具へ乗り降りする時にはゴンドラと柵を手足で固定する

  • 試運転では動きと共に異音がないか確認

  • 朝礼で気づいた点やお客様からの声を報告

常に同じ水準を保ち、全力でお客様をお迎えします。

マネジャー/加藤大地さん

私たちの業務の基本は、お客様に安全に楽しんでもらうことです。朝一番に来園した方から、夕方に来園した方まで、常に同じパフォーマンスでお迎えしなくてはならず、思っている以上に体力勝負的な面がある仕事です。城野さんは来園中のお客様の様子だけでなく、スタッフの体調も気遣うなどとても広い視野を持っていて、その対応にいつも助けられています。

函館公園 こどものくに

1956年5月の開園以来、地元住民だけでなく観光で訪れた旅行者にも利用されている遊園地。国内最古のミニ観覧車をはじめ、全15種の遊具が並ぶ園内はレトロ感たっぷり。2006年には「こどものくに」と遊具を含む函館公園全体が国指定文化財に登録。

北海道函館市青柳町17-4
TEL.0138-22-5039
https://kodomonokuni.sakuraweb.com/