シゴトガイドが応援!寒い冬の熱いレース!スノーデュアスロン北海道2023
2023年1月9日公開
北海道の冬をとことん楽しめる新たな複合スポーツ大会「スノーデュアスロン北海道」。10回目となる今年は道内4箇所(旭川・札幌・美幌・芽室)での開催が決定し、シゴトガイドも大会をサポートしています!主催を務めるNPO法人花サイクルクラブ副代表の高橋香さんに、競技の特徴や魅力、未来への思いを聞きました。
NPO法人花サイクルクラブ 副代表/高橋香さん
ースノーデュアスロンってどんなスポーツ?
ファットバイクやMTBなど雪上走行可能な自転車でサイクリングした後、クロスカントリースキーにトランジット(乗り換えて)滑走し、その合計タイムを計ります。と言っても他の人と競い合うのではなく、自己記録を更新するような楽しみ方が特徴です。
ーどのように誕生したんですか?
2014年、札幌市で冬資源の活用を目指す事業コンペで採択された事を機に初開催しました。当NPOは元々、女性のためのサイクルクラブとして発足しており、メンバーから「冬も自転車に乗りたい」という声が多くあがっていました。そんな経緯から、雪上自転車を利用しつつ、クロスカントリースキーと組み合わせるアイデアが飛び出し、この新しい競技が誕生したんです。
ー自転車とクロスカントリースキーの共通点って?
どちらも自然に身を任せ、マイペースに景色や時間を満喫できる点ですね。雪上を安定走行できる共通点もあることから、初心者の方でもすぐに走行できます。ですから、自信が無いという方もどんどん参加してほしいです!
ー北海道では、学校でクロスカントリースキーを体験することもありますよね。
はい、だからこそ受け入れられやすいと思いきや、子どものころに苦戦した記憶が足かせとなって、スキーやクロスカントリースキーに抵抗がある方も多くいるようです。しかし大人になって再び挑戦してみると、その面白さに気付くケースも少なくありません。
ー回を重ねて、変化を感じる事は?
初開催の時は大会運営のノウハウがなく、コース作りに失敗してしまいまして…。雪が柔らかすぎて自転車が走れず、参加者全員が自転車を押して走るという苦行のような大会になってしまいました。そんな反省も踏まえ、現在はコースをしっかりと整備した上で、より安定して走れる自転車の台数を増やしています。
ー会場も一気に増えましたね。
2021年から芽室会場が加わり、2022年からは美幌・旭川と合わせて4会場になりました。滝野公園大会は今年で10回目となります。こんなに広がるとは思ってもみなかった、というのが正直な感想です。
ー地域活性化にもつながっている?
当NPOでは、北海道に暮らす多くの女性が、暮らしの中でサイクリングを楽しむ環境をつくること、愛好者を増やすことが、さらに北海道の魅力を高めると考えています。同じようにスノーデュアスロンも、冬だからと家にこもらずアウトドアで地元の人たちがアクティブに雪を楽しむことが、地域の魅力を高め、地域活性化につながると信じています。開催地である芽室町は自転車を活用した観光・サイクルツーリズムに力を入れていて、美幌町は夏のデュアスロン大会を盛大に開催しています。旭川市一帯は積雪期間も長くクロスカントリースキーが盛んな地域です。スノーデュアスロンが地域の方たちにとって定番の冬の楽しみとなり、外からやってくる人たちも一緒にその空間を楽しむ。そんな大会に成長してほしいと願っています。
ー今後の目標は?
まずは開催地をもっと増やし、長く続けるのが目標です。さらにもっと先の将来は、デュアスロンをもっと大きくした「グレートレース」の開催を夢見ています。
ーグレートレース…何だかスゴそうですね。
カナダ北極圏、極寒の地で何日もの間、クロスカントリースキーや自転車、徒歩でタイムを競う壮大なレースがあるんです。自然が豊かで広大な地に雪が降り積もる北海道はグレートレースにピッタリの環境。この大地が世界的なスノーアクティビティの象徴となるよう、これからも取り組みを続けていきます。
スノーデュアスロン2023 第2回美幌大会
日時/2月19日(日)
場所/柏ヶ丘公園陸上競技場(北海道網走郡美幌町西2条南5丁目)
エントリー受付中!
https://snowduathlon.jp/