家づくりのパートナーとして理想をかたちにする仕事【タグホーム】

一度選んだ建築業界から離れて気付いた大きなやりがいと、ものづくりの面白さ。これからも顧客が理想とする家づくりを行うために、好きなこの仕事を続けていく長崎さんです。

高校生のころから住宅雑誌や間取り図を見るのが好きだったことから、高校卒業後の就職先に建築業界を選んだという長崎さん。そこで営業職として3年間勤めた後、環境を変えてみたいという気持ちが芽生え、アパレルで接客の仕事を経験しました。顧客とコミュニケーションを取りながら、ニーズに合った提案を行う充実した日々。「アパレルの仕事はやりがいあるものでしたが、建築業界から離れて改めて魅力に気付き、『また家づくりに関わる仕事がしたい』と考えるようになりました」と振り返ります。建築業界への転職を決心した長崎さんがまず行ったのは、各企業のホームページを訪れ、工法や施工例について調べること。「前職での経験を生かすために、在来工法で施工をしている企業に就職したいと思ったのが一番の理由です」。更に企業の家づくりに対する思いを知るために、資料請求を行ったと言います。その中でも雰囲気が良く、印象に残った企業が「タグホーム」。「求人をしているかどうか分からなかったのですが、問い合わせてみたところ面接をしてもらえることになりました」。行動力が実を結び、見事採用された長崎さん。営業職として、見学会やモデルハウスに訪れた顧客への接客、プランの提案、見積作成などを行っています。

当社は音更町で公共の土木・建築工事を行う「株式会社髙橋組」の住宅事業部として、平成13年に設立。十勝全域を対象に新築住宅やリフォーム手掛けています。創業60周年を迎えた髙橋組では、道路をはじめ、公園や橋、学校などの施工を行っており、その実績からなる信頼と、職人たちの知識や技術が当社へと受け継がれていることが特徴の一つ。「宅地造成を髙橋組が担当し、住宅の施工を行うなど、お客様に一貫したサービスをご提供できるのも強みです」と長崎さんは話します。入社後はリフォーム部門を担当し、昨年子どもを授かり育児休業を経て、今年1月に復職してからは、新築の営業担当としても仕事の幅を広げています。「前職の経験があるとはいえ、初めのうちは分からないこともたくさんありました。でも、未経験で入社する社員と同様に、教育係の先輩に同行して1年間マンツーマンで仕事を教わることができるのがとても心強いです」と、社内のバックアップに感謝を示します。「この業界には珍しく、土日がお休みなのも働きやすいです。土日にお客様と打ち合わせがある場合は代休を取って柔軟に対応しています」と、子育てと両立しながら仕事ができる環境です。

住宅を建てるのは「一生に一度の大きな買い物」とも言われる、大きな決断が伴うもの。長崎さんは顧客の夢や期待に応えるため、コミュニケーションを密にして、細かい確認や報告を行うことを大切にしています。「打ち合わせの内容を詳細に残してお客様と共有したり、外壁や壁紙のデザインを立体的に示し、理想のイメージを形にできるように注力しています」。また、土地や資材の高騰などのさまざまな要因で住宅の価格は上昇傾向にある現在。「お客様の希望の家をご予算内で作るためには、幅広い知識が必要です。今は提案力を付けることを一番の目標にしています」と話します。「今後は宅建士や建築士の資格取得を目指し、お客様のより信頼できるパートナーとしてお役に立てたら」とその先を見据える長崎さん。女性ならではの視点や子育ての実体験を仕事に生かし、顧客に寄り添った提案で多くの家族の笑顔を作っていくことでしょう。