お客様と良好な人間関係を築きより良いシステムを届けたい【アートシステム株式会社 帯広支店】

自分の軸を持って就職活動をすることで、理想の企業に巡り合った石黒さん。未経験のIT業界で一から学び、経験を積む毎日はぐんぐん自分を成長させています。

札幌で生まれ、大学まで札幌で過ごした石黒さん。人と話すことや人間観察が好きで、人の行動や内面に興味があったため、大学では心理学やコミュニケーションについて学びました。就職活動が始まり、石黒さんは3つのことをポイントに採用試験を受ける企業を選んだと言います。「私事で、帯広市で働くことを決めていたのと、多くの人と接したり話ができる営業の仕事がしたいと思いました」。更に興味を持ったのはIT系の分野でした。「札幌にはIT関係の企業が多く、今後も必要とされる業界というイメージを持っていました。未経験でも挑戦しがいのある分野だと考えました」と振り返ります。3つの条件を満たす企業を求人サイトで調べた時、一番に目に入ったのが「アートシステム株式会社」。「五十音で最初に名前が出てきたことで当社の存在を知り、詳細を調べ、問い合わせをしたのを覚えています」。

面接は堅苦しい雰囲気ではなく、打ち込んできた野球の話題などにも及ぶ楽しいものだったそう。人間性を重視する当社ならではの面接を経て、見事採用になった石黒さん。「一社目で内定をいただいたので、他の企業の面接は受けたことがないのですが、飾らずに自然体でいられる面接でした」。こうして社会人としての第一歩が始まりました。

1996年に札幌で創業した当社は、自治体の業務に必要な税金や住民情報などの各種システムの開発・運用、企業向けのシステム開発、ホームページ制作などを行っています。帯広支店は創業翌年の1997年に開設され、以来十勝管内の自治体を中心に、システムを提供してきました。

石黒さんは、入社後2カ月間札幌でビジネスマナーやITの基本的な知識を学ぶ研修に参加。その後は帯広支店で先輩に同行しながら業務内容を学びました。「同行するだけでなく、会社に掛かってきた電話を取る時には、会話からお客様の名前や案件の内容を把握するように心掛けていました」。自治体の仕事は提案から納品まで長期間にわたることが多いという特徴があります。1年間で業務全体の流れをつかみ、2年目以降は1人で行う作業を増やしながら仕事を覚えていきました。「疑問点はその都度先輩に聞き解決していきました。一番大変だったのは、自治体ならではの専門用語を覚えることでした」と話す石黒さん。国の制度や各自治体独自の取り組みに付随したシステム開発を担うため、ITに関する知識以外にも、幅広く勉強する必要があります。「学生のころとはニュースの見方も変わりました。他地域の自治体の取り組みなどもお客様に情報提供できるよう、常にアンテナを張っています」。

営業職として石黒さんが特に大切にしていることは、相手との信頼関係を構築する点だと言います。「IT業界はリモートで打ち合わせもできますし、他地域の企業も十勝を商圏に営業活動を行っていますが、私たちは地場の企業である強みを生かし、お客様と直接話をしてより良いものを作っていきたいと考えています」。技術力はもちろんのこと、対面にこだわり人間関係をつくることによって、質の高いヒアリングを実現。必要に応じてSEも立ち合いお客様の声をシステムに反映できることが、お客様の安心感につながっているのかもしれません。

「今後もお客様や同僚とのコミュニケーションを楽しみながら、仕事の幅を広げていきたいです。新しい仕事にも臆せずに挑戦していく事が目標です」と先を見据える石黒さん。頼られる存在になるため、ニーズにしっかり答えられるよう学び、経験を積んでいきたいと力強く話してくれました。