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私が選んだ職場【ふれあいの里グループホームおびひろ栄】

2020年12月7日公開

私が選んだ職場

調理担当、入浴担当など各作業を専門とする短時間勤務のパートスタッフを採用しているふれあいの里グループホームおびひろ栄。幼い娘さんを育てながら働く長代さんも家庭と仕事を両立させながらスキルを生かして働いています。

家族との時間を大切にしながら、スキルを生かして働ける場所。

介護職員/長代麻衣さん(33歳)
入浴介助担当のパート介護職員として入社。10時から13時までの短時間で週4日勤務。

進学よりも就職を望み自ら選んだ介護への道。

幼少時、母親に手を引かれ祖母が入院する病院に通い、付き添う母の姿を見てきた長代さん。小学生のころから漠然と「いつか私も人のお世話をする仕事がしたい」と考えていました。
高校生になり、進路を選ぶ際にも「お年寄りと触れ合える仕事がしたい」と就職を選択します。その時の心境を「進学は目的がある人が選ぶ道。そのころの私には明確な目的がなくて、まずは社会に出てみようという気持ちのほうが大きかったんです」と話します。グループホームの内定を受け、高校3年の冬に資格取得のための講座を受講。ヘルパー2級の資格を取得して就職しました。
約4年間働いたグループホームは体調を崩して退職。その後、半年ほどの休養を経て、知人の紹介で特別養護老人ホームに再就職します。

子育てしながら空いた時間で働きたい。

グループホームと特別養護老人ホームでは、施設の規模も、入居する高齢者の身体の状態や認知症の進行具合も異なります。グループホームでは入居者とおしゃべりをしたり体を使って何かをしたりする時間が多いのに対し、特別養護老人ホームでは寝たきりなど医療的な介護が必要な入居者が多く、身体的な変化を観察する時間が優先されました。その両方を経験できたことは、介護福祉士の資格を取るうえで長代さんにとってプラスになり、知識と経験を生かして見事合格。しかし、出産のため仕事から離れたのが5年ほど前のことです。
それから月日が流れ、一人娘が幼稚園に入園し、空いた時間で再び働くことを意識しはじめます。ただ、環境の変化になじめない性格の娘さんから「ママは仕事に行かないで!」とお願いされ、なかなか再就職の一歩が踏み出せずにいました。そんな時に、「1日3時間、入浴専門の介助」という求人を見つけ、「これだったら、娘が幼稚園に行っている間に働ける」と飛びついたのが今の職場です。
「初めのうちは、入居者様にこの人は誰?みたいな顔をされて、どうやって距離を縮めるか模索しながら働いていました」。会話の時間を大切にし、相手の話を聞き、時には自分の子どもの話をしながら、入浴の時間を過ごします。

働くことで、生活にもメリハリが生まれる。

入浴介助は1対1で行います。一人だけという時間が心地よいのか、秘密を打ち明ける入居者もいるそう。会話の中から心情の変化をくみ取り、同時に肌の状態など体調の変化も察知します。そうした情報は、ささいなことでも他の職員と共有できる職場の雰囲気があり、短時間の勤務でありながらも仲間として対応してくれるスタッフの気遣いを感じているそうです。
また、働くことによって、長代さんと娘さんとの関係にも変化が表れました。「働く前は子どものことだけで手がいっぱいでしたが、子どもの時間と仕事の時間の気持ちの切り替えができて、生活にメリハリが生まれるようになりました」。家庭でも「幼稚園どうだった?」「ママのお仕事はどうだった?」と会話が弾むようになったそうです。
「認知症の方の場合、次に会った時には忘れられていることもありますが、入浴を終えた時の『ありがとう』の言葉はうれしいし、やりがいにつながります」と長代さん。「これからも娘の成長を見ながら、介護の現場で働いていきたい」と笑顔で話します。

  • 入浴介助は動きやすいスタイルで

  • 次の人も心地よく入浴できるよう脱衣スペースを整えます

  • 職員との申し送りは専用のタブレットで

働く意欲のある人が無理をしないで働けるように。

介護の現場でも「働き方改革」が進んでいます。当施設では、これまで職員が担ってきた調理や入浴に専門のパートスタッフを採用することで、職員の負担を軽減することができました。また、長代さんのように、得意なことを生かしながら、お子さんの成長に合わせて働ける環境を整えていて、近隣の主婦や高校生にも活躍していただいています。
エリアマネージャー/森本恵里子さん

ふれあいの里グループホームおびひろ栄

認知症高齢者グループホームや有料老人ホームなどの介護事業を行う日総ふれあいケアサービス株式会社(本社札幌)が運営。おびひろ栄は認知症対応型共同生活介護指定施設として平成17年に開所。

帯広市西16条北1丁目25-9
TEL.0155-34-8350
https://fureai-network.jp/tokachi_area/obihirosakae/

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