私が選んだ職場【株式会社ホーム創建】

この仕事が好き。職場が好き。そう胸を張って言えるのは、感謝の気持ちと素直な心があるから。仕事と2人の子育てに忙しい毎日の中で、常に目の前のことに全力投球の白川さんです。

白川さんがホーム創建へ新卒で入社し、社会人としての第一歩を踏み出したのは2010年のことでした。「高校を卒業したらすぐに就職をしたいと考えていました。業種にはこだわらず、事務職を希望していたのですが、当時は就職氷河期と言われる時代で、なかなか就職先が決まらずにいました」。クラスメイトから内定の知らせが届きはじめるころ、焦る気持ちを抑えながらも、妥協せずに企業研究を行うなかで目に留まった会社が同社でした。「採用試験に行くと受験者は12人いましたが、私以外は商業科の生徒ばかり。私は林業科でしたから、事務職としての専門的な知識や資格は持っていなかったので、半分諦めていました」。そこで行われたのは、他社で経験してきた面接とは異なるユニークなものだったと言います。「社長と本気のじゃんけんをしたり、社長の合図で素早く大きな声を出して『はい』と返事をする試験がありました。採用されないと思っていたので、せっかくならこの時間を楽しもうという思いで受けたのを覚えています」。
しかし後日、白川さんの元に届いたのは内定の知らせ。「先生と一緒に大喜びしました」と当時を振り返ります。たった1人選ばれた理由を後に尋ねたところ、阿部社長の答えは「一番素直だったから」というもの。「何も知識のない私を採用してくださったことをずっと感謝しています」。

入社後は会計の基本から上司がすべてを教えてくれて、外部研修へ参加する機会も多かったと言います。「会計については商業簿記を覚えるとできるようになるのですが、建設業ならではの科目や、自社独自の経費管理などの仕事もありますので、入力する伝票の数は非常に多いです」。その後仕事の範囲は更に広がり、人事、広報、リフォームの見積もりと、できることが増えていきました。「当社で家を建てたお客様を訪問して、伺ったお話を紹介する『はっぴーとーく』というニュースレターの制作は、取材から撮影、デザインまですべて自社で行っています。こうした業務のため、一眼レフの操作、フォトショップやイラストレーターの使い方も覚えました。この会社での学びはとても大きいですね」。事務職を希望して入社した白川さんでしたが、経験したことのない仕事も、持ち前の素直さでどんどん吸収していきます。「ここでの仕事は本当に楽しいです。仕事が趣味のように思っているところがあって、たとえば休日出勤があっても全然苦にならないんです。それぐらい私に合っているんでしょうね」。

白川さんは入社後、グループ会社で大工として働く哲也さんと結婚し、2児を授かりました。「年子のため、2年半の産前産後休暇と育児休暇をいただきました。長期間休むことになるので、当時は退職も考えたのですが、社長が『休んでまた戻っておいで』と言ってくださったので、また仕事を続けることができました」。昨年の4月から時短勤務で復帰をして、子育てと再び好きな仕事に打ち込む充実した日々を送っています。「夫とは家で仕事の話ばかりしていますね。現場の仕事については知らないことも多いので、つい聞いてしまうんです」。白川さんにとって、働くことと暮らすことは限りなく近いところにあり、家族を思う気持ちと職場に対する愛情には通じるものがあるのかもしれません。白川さんが目指す姿は、会社のビジョンでもある「圧倒的ナンバーワン」の仕事。「会計であれば素早い仕事でいち早く会社の業績を知らせる。人事の立場としては、会社の理念やビジョンに沿った人材を育成する。そういった目標を持って日々仕事をしていきたいです」。働きやすい職場環境のなか、周囲の支えに感謝の気持ちと全力の仕事で応えています。