私が選んだ職場【相互電業株式会社】

電気についての知識や技術は、入社してから得たものばかり。周囲に相談しやすい人間関係と社内のバックアップ体制のお陰で日々仕事のやりがいを感じている田中さんです。

小学校からサッカーに打ち込み、高校まで続けていたという田中さん。自宅から40分かかるほど離れた高校へ進学したため、クラスメイトよりも早起きをして、部活を終えてからバスに乗り帰宅するという日々を送っていました。「途中から就職・進学クラスに分かれるのですが、僕は就職を目指すクラスを選びました。就職に有利になると考え、特に資格取得に力を入れました」と話します。「授業で学んだ簿記や、電卓検定、ワード、エクセルなど就職後にも役立ちそうな検定試験を受けました。特に簿記は用語の意味を理解するところからの勉強でしたので、苦労したのを覚えています」。帰宅後も自宅学習に取り組み、苦手意識のあった簿記も全経簿記2級まで取得。資格取得を目標に、努力をして結果を手にする体験をいくつも重ね、次第に挑戦する面白さを知っていきました。

就職先を選ぶ際には、仕事内容よりも、どんな人たちと働きたいのかを優先しました。「電気に関する知識は何もありませんでしたが、会社見学をする中で感じた雰囲気の良さと、同年代の人が多くて働きやすそうな職場環境に魅力を感じて相互電業を選びました」と振り返ります。田中さんの仕事は、現場の施工管理者として、電気工事の図面を作成することに始まり、見積もりや業務全般の進捗管理を行うことです。「入社後は先輩たちに一から仕事を教わり、仕事が終わってからも、工業高校で開かれる社会人を対象とした授業に参加して、基礎から学びました」。また、先輩と一緒の現場に入り経験を積みながら、終業時間後は資格取得のための勉強も行います。「社内には『資格サポート委員会』があり、施工方法について説明する記述式の問題の添削や、実地試験のために試験官さながらに指導してくれます。普段の仕事も、資格についての質問も、気軽に話しやすい雰囲気なので、一人で抱え込みすぎずに相談できるのがありがたいです」。本人の頑張りはもちろんのこと、社内のバックアップもあり、目標としていた資格を計画通りに取得しているという田中さん。施工管理の仕事は、持っている資格によって手掛けることのできる現場の規模が変わり、仕事の幅も広くなります。「仕事に必要な資格はたくさんあるのですが、今目標にしているのは、1級電気工事施工管理技士と消防設備士の資格です。そして今まで以上に大きな現場の仕事を任せてもらえるようになりたいです」と話します。

田中さんは昨年、初めて一人で現場を任されました。「コンビニエンスストアの新築工事でしたが、一人では判断に迷う場面がたくさんあり、先輩の力を借りながら何とか予定通りに進めることができました。自分が関わった現場が完成した時の達成感は何物にも代え難いものがありました。これまでいろいろな現場を担当させていただきましたが、今でも車で近くを通ると『自分が関わった場所なんだ』と特別な気持ちになります」と、やりがいを語ってくれました。また、現場では親や祖父母ほど年齢の離れた職人さんと仕事をすることが大半のため、「見て分かりやすい図面を作ることを心掛け、現場では気持ちよく仕事を進めることができるように気を配っています」と、相手の立場を考えたコミュニケーションを大切にしているそうです。
「田中さんはこれまでの新入社員のなかでは、最短で先輩から離れて現場を任されましたし、資格試験は一度目のチャレンジで合格しました。その頑張りをみんなに評価され、社員投票で行われる『最優秀社員賞』も受賞したんですよ」と、控え目な田中さんに代わって教えてくれたのは板倉社長。日々の学びを確かな成長につなげ、人々の当たり前にある暮らしの豊かさを陰で支え続けます。