私が選んだ職場【リサイクルショップ あいうえお 札内店】

趣味で通っていたリサイクルショップで働くことを、自分の仕事として選んだ五木田さん。この仕事だからこその新しいものとの出合いと、深まっていく知識や経験。まだまだリサイクルショップへの興味は尽きることはありません。

大学では企業と消費者の関係性やマーケティングについて学び、卒業後はアミューズメント業界に進んだ五木田さん。偶然にも生まれ育った帯広の店舗に配属され、数年間勤めた後に転職。それ以来いくつかの仕事を経験しました。「人材派遣に登録をして仕事をしていたころは、いろいろな職場で働く機会があり、一つの仕事だけしていてはできない経験を積めました」。特に繁忙期を迎えた企業への派遣や、十勝の基幹産業である農業関連の仕事に就く事が多く、各業界の職場を通してスキルアップができました。「でも、縁があれば正社員として仕事をしていきたいという気持ちもあり、気になる仕事を見つけたら挑戦してみようと、求人情報をチェックしていましたね」。そんな折に十勝管内では4店舗目となる「あいうえお西21条店」が、オープンに向け社員の募集をしている事を知った五木田さん。以前から仕事が休みの日にはリサイクルショップを巡り、ゲームや衣類、家具などを見て回るのが趣味だったことから、同店の仕事は親近感の湧くものでした。「未経験の業界でしたが、好きなことを仕事にできると考えてチャレンジしようと決めました」。
面接は本社である道東電機株式会社で行いました。「4名の面接官がいてとても緊張したのを覚えています。多くの人たちが選考に関わって、しっかりお話を聞いてくれた会社はこれまで経験がなかったので驚きました」。その後採用の知らせを受け、入社をしたのは3年前のことでした。

当店は十勝に4店舗を展開し、幅広い商品を取り扱っています。店頭での販売や買取のみならず、出張買取や当社の商品検索サービスでの販売など顧客目線の取り組みも好評です。五木田さんは西21条店のオープニングスタッフとして勤めた後に、現在の職場である札内店へ異動。レジ業務から、持ち込まれた商品の査定、買い取り後の商品のメンテナンス、来店客への接客まで幅広い業務を担っています。「一番好きな仕事は、売っていただいた商品を修理したり、磨いて奇麗にすることです。商品に付加価値を付けてそれが販売できた時、会社の利益に貢献できるのがやりがいにつながっています」と話す五木田さん。また、常連客も多く、アットホームなやり取りが楽しみの一つにもなっています。「品ぞろえももちろん大切ですが、温かい接客や居心地のよい雰囲気づくりも重要だと考えています」。五木田さんの物腰が柔らかく丁寧な接客は、これまでの仕事の経験や、たくさんの出会いの中で培われたものなのかもしれません。

趣味を仕事にしてからも、休日にはリサイクルショップへ足を運び、品定めをするのが楽しみだという五木田さん。「他店の取り扱い商品をチェックしたり、店内のレイアウトの変化に気付いたりと、時には仕事目線も入りますが、純粋にリサイクルショップに行くのが好きなんです」と笑顔を見せます。働いてみて初めて知ることができたアイテムや、古いからこそ価値のあるものたちとの出合いはかけがえのないもの。「3年働いても分からないことがまだまだたくさんありますが、知らないものに出合える瞬間がこの仕事の面白さの一つです」と話します。
「まずは今担当している映像機器についての知識を深めて、何でも答えられるようにしたいです。最終的にはあらゆるジャンルの知識を身に付けて、全体的な業務に関わることができたら」とその先を見据える五木田さん。これからも好きな趣味をとことん極め、地域の人たちの豊かな暮らしの橋渡しをしていきます。