私が選んだ職場【焼肉の虎】

たくさんの友人に囲まれて過ごしてきた小嶋さんにとって、人と関わることのできる職場こそ自分が居心地よくいられる場所でした。5月にオープンしたばかりの新しい店舗でたくさんの来店客を迎えながら、忙しくも充実した毎日を送っています。

小嶋さんが現在の職場である株式会社ルーキーファームへ入社し、社会人としての第一歩を踏み出したのは2018年のことでした。「高校卒業後も進学して勉強をするというイメージは持っていなかったので、悩むことなく就職を選びました」。小嶋さんが就職先を選ぶ際に考えていたのは、人と関わる仕事がしたいということ。「学校やバドミントン部で出会った古くからの友人がたくさんいました。その友人たちに囲まれて過ごす中で、やっぱり私は人と関わることが好きなんだと感じていたんです」。学校に寄せられた就職情報の中から、複数の飲食店を経営する当社へインターンシップを希望し、企業訪問へ。実際に数店舗に足を運び、そこで働く社員たちから仕事の内容ややりがいについて話を聞いたという小嶋さん。「どの店舗に行っても皆さんに歓迎していただいて、人間関係のよい、この会社で働きたいと思いました」。内定後は同期入社の社員たちと一緒に接客や電話応対などの研修を受け、当時焼肉バイキングとして営業をしていた「フードスタジアム帯広店」に配属となりました。

焼肉バイキングのお店ではホール担当として来店客への案内やドリンク作り、会計などを担当していましたが、今年の2月、焼肉店へと業態転換することに伴い店舗が一時閉店することになりました。「新店舗開店までの休業期間中は、系列店へのヘルプに入りました。レストランやパン屋での勤務、アイスクリームのラベルを貼る仕事など、同じ会社内でも仕事内容が違うので、貴重な経験になりました」と振り返ります。オープン日が近づいてからは、本格的に新店舗での仕事が始まりましたが、店内のレイアウトもメニューも刷新され、覚えることが数多くありました。特に接客時は料理について質問をされる機会が多くなるため、それぞれの特徴をしっかり覚えました。そうして万全の体制でオープンを迎え、「おいしかったという声や、お客様アンケートの中で接客を褒めていただくこともあり、うれしいです。時にはご意見をいただく事もありますので、お客様の気持ちをくみ取り、適切な言葉を選んでいくことは今後の課題だと感じています」と話します。オープン以来お店は大人気。時勢を取り入れた個室で密にならない空間と、徹底した換気設備が特に喜ばれているそうです。「換気システムの性能が良いためか、1日仕事をしても服や髪に焼肉特有のにおいが全く付かないんです」と女性目線でのお店の魅力も教えてくれました。

小嶋さんは現在21歳。当店では最年少の社員です。「一緒に働くスタッフたちは優しいですし、年下ということもあり可愛がってもらっています。よい雰囲気で楽しく仕事ができる職場です」と話してくれました。接客で最も大切なことはと尋ねると、笑顔でいることだと言います。「笑顔でいることは、第一印象を良くしてコミュニケーションを円滑にする力があると思います。安心感を与える接客を今後も頑張っていきたいです」。そう語る優しい笑顔は、小さなころから多くの友人に囲まれて過ごしてきた中で、自然と身に付いてきたものなのかもしれません。
小嶋さんが目指す姿は、できるだけ長く働いて、会社の発展に貢献できる仕事をすること。「自分のできることを精一杯やって、お店をもっとたくさんの人に知っていただきたいです」。今後も多くの人たちと関わり、言葉を交わす毎日が、小嶋さんを大きく成長させていきそうです。