私が選んだ職場【マクドナルド帯広柏林台店】

マクドナルド帯広柏林台店で働く母親から、楽しそうな職場の様子を聞いていた加藤さん。興味を抱き、高校のバスケットボール部の練習に影響のない時間帯でアルバイトを始めました。身に付けた手際の良さや全体を観察する力は、将来目指す仕事にも役立つと感じています。

高校1年生の時、初めてのアルバイト先に選んだのがマクドナルド帯広柏林台店でした。加藤さんの母親がパートスタッフとして勤めていたお店で、「仕事が楽しい」といつも聞いていたそうです。「働きやすそうな職場だと思って興味を持ちましたし、ハンバーガーはよく食べていたので、お店には親しみがありました」と話します。
当時はバスケットボール部の副部長を務め、平日は部活動で忙しかったという加藤さん。「土・日曜の練習時間を外した3時間だけ働きたい」と相談したところ、快く聞き入れてもらい採用されました。働き始めて驚いたのは、次々と来店するお客様の数と、注文をさばいていく速さ。最初は、先輩スタッフのスピードに付いていけなかったと言います。「私はどちらかというと、ゆっくりと考えるタイプ。テキパキと動くことができなくて、自分の短所を克服したいと思っていました」。キッチンエリアでの調理からスタートしましたが、週2日のシフトで、更にテスト期間には休みをもらっていたため、なかなか作り方を覚えられず、スピーディーにこなせません。それでも、先輩たちは何度も優しく教えてくれて、厳しくも楽しい職場は「まるで部活動のようだった」と振り返ります。部活動同様に諦めず、根気よく取り組み、3カ月程かけて調理を習得。手際も良くなり、少しずつスピードアップしていきました。

昨年の夏から、カウンターでの接客を任されています。新型コロナウイルス対策により、マスクを着用しながらシールド越しにお客様と話すため、笑顔と分かりやすい発声に気を付けています。「マスクで顔は見えなくても目元で分かるので、笑顔を絶やさず、お客様に合わせた対応を心掛けています」と加藤さん。例えば、小さいお子様に話す時は目線の位置を合わせ、Sサイズの説明では「ちっちゃいサイズ」と言い直しています。また、高齢者や外国人のお客様には、普段よりゆっくりと、大きめの聞き取りやすい声で話すようにしているそうです。
自宅でも母親からアドバイスを受け、徐々に仕事のスキルを上げていきました。「母は勤続9年目の大先輩です。スピーディーにこなすコツなどを教えてもらいました」。同店で働き始めてからは、自宅で何かをする時にも、ついでにこの用事も一緒に終わらせようという意識が働き、効率アップにつながっていると話します。更に部活動でも、部員の様子や試合の流れなど全体を把握し、アドバイスができるようになりました。「いかに効率良く仕事をこなすか、いつもお店全体を見て行動している成果が現れているのかも」と自分の成長を感じています。

今年高校3年生になり、部活動を引退。その後は平日に2〜3日、土・日曜は9時から17時までフルタイムで働き始めました。「最近業務に加わったドライブスルーの接客では、カウンターとは違った対応が必要になってきます。商品内容の分かりやすい伝え方などを勉強中なので、完璧にこなして極めたいです」と目標を立てています。また、注文を受ける際に新商品を勧めることもあるため、スタッフ全員で試食をする他、自分でもリサーチして情報を収集しているそう。「辛いのか甘いのか、子どもでも食べられるのかなど聞かれることが多いので、いつでもスムーズに答えられるよう事前に準備して対応しています」と話します。
高校卒業後は大学に進学予定で、幼稚園教諭を目指すという加藤さん。「マクドナルドで身に付けた手際の良さや全体を観察する力は、将来もきっと役に立つと感じています」と力強く語ります。高校時代に努力した成果は、新しい一歩を踏み出す加藤さんに、大きな自信を与えてくれたようです。