私が選んだ職場【篠河建設株式会社】

時計に使用される部品の製造工場から建築業界へ。一貫して持ち続けているのは、ものづくりを仕事にするやりがいと喜び。できることを増やし、新しいことに挑戦する可能性いっぱいの青木さんです。

小さなころから絵を描くことが好きで、図工や美術の授業が楽しみだったという青木さん。高校は建築科に進み、図面の制作や建物の構造について学びました。卒業後はものづくりができる職場で働きたいという思いから、十勝を離れて夕張市にある工場を就職先に選択。腕時計に使われる小さな部品などを製造するものづくりの仕事に魅力を感じての挑戦でした。しかし、配属先は男性が多く活躍する、力仕事を伴う部署だったと言います。「炉の中にクレーンで玉掛けをした資材を入れ、熱処理をする仕事でした。常に室温が40度あり、ハードな職場でしたが良い経験になりました」と当時を振り返ります。2年ほど働いたころ、青木さんはUターンを考えるようになり転職を決意。そんな折に、小学校の幼なじみから自身が勤める篠河建設を勧められ、見学に行くことになりました。「友人の職場に遊びに行くような感覚でお邪魔したのですが、その場で面接もしていただいて、すぐに採用へと話が進みました」。人とのつながりがきっかけとなり、青木さんの新たな仕事人生が始まりました。

当社は、基礎や構造のハード面にこだわり、安心して住むことのできる住宅を提供。顧客のニーズに寄り添いながら、各セクションの従業員たちが一丸となり住まいづくりを行っています。青木さんの仕事は、サポートチームの一員として図面の制作や電気の配線図、棚の配置図などを作ること。「高校で建築について学びましたが、学校の知識だけでは分からないこともたくさんあって、最初は覚えることの連続でした」。先輩たちに仕事を習いながら次第にできることが増えると、顧客がより具体的に暮らしを想像できるように工夫を凝らしながら、自分なりの提案を盛り込むようになったという青木さん。「特にパースや外壁のデザインについて考えるのが好きな仕事の一つです。その提案をお客様に気に入っていただけるとうれしいです」。当社ではこの2、3年で女性スタッフの人数が増え、業務の随所に女性の力が生かされています。「先輩方にも相談しやすく、フラットな関係で仕事ができる職場です」と青木さん。完成住宅見学会だけに留まらず、家族向けのイベントや子どもたちを対象としたワークショップなども積極的に行い、青木さんも企画や準備に参加。同僚たちと笑顔で過ごす毎日が、青木さんの仕事をより充実させています。

入社から間もなく3年を迎える青木さんは、現在新たな挑戦を行っています。それは、営業担当者として顧客の家づくりに関わるということです。「親戚が建てる家の営業担当をしています。何社も見学に行った中から当社を選んでもらったので、期待に応えられるよう頑張ります」。これまでは顧客と直接会う機会が少なかった青木さんでしたが、打ち合わせからプランニング、図面やパース図の作成などトータルで関わり、12月には着工の予定です。「担当になってみて初めて知ることがたくさんありました。予算を踏まえた提案や、スケジュール管理の難しさなど、営業部のみなさんの苦労も分かりましたし、これまで以上にお客様のためになる提案をしたいと考えるようになりました」。今後は技術面の向上に加え、自らがリーダーとなり後輩の指導を行うことを目標としている青木さん。今後もこの十勝に、青木さんが携わる住宅が増えていくことでしょう。