接客やサービスの質を高め、新しいことにも挑戦したい【KEY’S CAFE ジャージーブラウン帯広店】

募集期間が過ぎた求人を諦めきれず、応募の問い合わせをしたことで道が開けた西村さん。そのチャレンジ精神は、毎月のメニュー開発にも生かされています。「カフェが好き」「人と関わることが好き」という気持ちを原動力に魅力的な笑顔で来店客や仕事仲間と接しています。

人と関わる仕事がしたいと、高校卒業後にイタリアンレストランにホールスタッフとして就職した西村さん。「高校時代に接客のアルバイトをした時に楽しく働くことができたので、接客業は自分に向いているのではないかと感じていました」。就職後は研修を通してレストランならではのマナーや接客のスキルを身に付け、充実した毎日を送っていましたが、5年程働いたころ、新たな気持ちが芽生えます。「違った環境で自分を試してみたい。他の職場のことも知りたいと考えるようになりました」。心機一転、新たな一歩を踏み出すことを決めた西村さんの決断を知り、退職間近には常連客も顔を見せてくれたと言います。「顔見知りになり声を掛けてくださるお客様のお陰で、より一層接客の魅力を知ることができ、感謝しています」。
その後の転職活動でも、これまでのキャリアを生かして接客の仕事をする道を選びました。数ある求人の中で目に留まったのが、ジャージーブラウン帯広店のオープニングスタッフ募集の求人情報。カフェが好きな西村さんにとって見逃せない求人でした。「募集期間が過ぎていたのですが、どうしても気になって問い合わせをしました」。この一歩がきっかけとなり、見事採用されることに。採用を担当したマネジャーの加藤崇祐さんは、「既に予定の人数を上回って採用していたのですが、面接をしてみると、『一緒に働きたい』と思わせる人でした」と教えてくれました。マネジャーの期待通り、入社1年後にはチーフに起用され、より責任ある立場で仕事をしています。

当店は、キーコーヒー株式会社の「KEY‘S CAFE」とスイーツ店「ジャージーブラウン」のコラボ店舗。ネルドリップで抽出するコーヒーや、十勝の牧場で育てられたジャージー牛を使用したソフトクリームなどを目当てに、幅広い年代のお客様が訪れます。オープンの1カ月前から働きはじめた西村さんは、備品の整理や、調理・接客の練習を重ね、オープンに備えました。「前職より業務内容は幅広いですが、トレーナーから調理について教わる機会もあり、不安なくお客様を迎えることができました」と当時を振り返ります。また、スタッフ全員で目指す「再び足を運びたくなるお店づくり」を実現するために、居心地のよい環境づくりにも配慮。「例えば空調の管理や、日差しがまぶしすぎる席はないか気を配るなど、少しでも過ごしやすい場所になればと思っています」。店内にはフリーWi-Fiやコンセントが完備されていることもあり、勉強や仕事をすることを目的として訪れるリピーターの姿も。ハードとソフトの両面で来店客のあらゆるニーズを満たしています。

西村さんのもう一つの重要な仕事、それはメニュー開発です。「毎月スタッフたちと一緒に新メニューを考えて、撮影を行いメニュー表も作ります」。そのため、コンビニの商品やSNSの投稿からヒントを得るなど、日常生活の中でもアンテナを張り、情報収集に余念がありません。「毎月アイデアを出すのは大変でもありますが、お客様から注文をいただくとうれしいですし、やりがいを感じます」。西村さんが発案した「苺みるく」と「ばなこみるく」は、期間限定で販売を開始したところ人気を博し、今では通年販売のメニューになりました。「これからも接客やサービスの質を高めることはもちろん、新しいことにも挑戦して、注目されるお店にしていきたいです」と今後の目標を語ります。好きなカフェを自分の職場にした西村さん。自分たちのアイデアが反映されるお店づくりに責任とやりがいを感じながら、チーフとしてお店を盛り立てています。