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作業療法士の視点を生かし子どもたちの成長を引き出したい【十勝きずなの星】

2022年10月3日公開

私が選んだ職場

作業療法士として病院で4年間勤め、今年の春からは新しい仕事にチャレンジ。子どもたち一人ひとりの将来の自立に向けて、子どもとその家族をサポートしています。

井関直斗さん(26歳)
訓子府町出身。結婚を機に十勝へやって来て、4月から十勝きずなの星で勤務。前職の経験を生かしながら子どもたちの支援を行っている。

作業療法士として体と心をサポート

体を動かすことが好きで、小中学校では野球、高校ではバレーボールとスポーツに打ち込む日々を送っていた井関さん。卒業後の進路は、スポーツに関わる仕事がしたいと考え、体の機能について深く学ぶために作業療法士の国家資格取得を目指して進学しました。「部活の先輩が札幌の専門学校へ進学したことがきっかけで興味を持ち、同じ進路へ進みました」。作業療法士とは、体に障がいのある人が、食事や着替えなどの日常生活をスムーズに送られるようにサポートをする役割であり、心の病に対しての治療も行うのが特徴です。在学中にいくつかの実習先を訪れる中で、特に印象に残ったのが、精神科の病院での実習だったと言います。「実習中に患者さんが大切にしているお墓参りや植物の栽培をサポートしたのですが、ただ運動機能を回復させるだけではなく、患者さん一人ひとりの価値観を尊重しながら支援できるところに仕事の魅力を感じました」。こうして精神科の求人を探し恵庭の病院に就職した井関さんは、作業療法士として4年間同病院に勤務。今年の春、専門学校時代に出会ったクラスメイトとの結婚を機に、奥さんが暮らす帯広へとやって来ました。

前職の経験を生かしながら子どもたちを笑顔にしたい

転職をするにあたり井関さんが考えていたのは、前職の経験を生かしながらも、そこで感じた課題と向き合える仕事がしたいという事でした。「精神科に入院する患者さんには、小さなころからコミュニケーションに課題を抱えている方が多くいました。今後は病院という限られた場所ではなく、もっと地域に出て、多くの子どもたちと関わることで課題解決の手伝いができたらと考えて職場を選びました」。いくつかの求人の中から目に留まったのが「十勝きずな」でした。当社は、療養が必要な子どもたちが将来働くことを見据えて学び、イベントなどの体験を行う放課後等デイサービス。授業の準備やイベントの企画、生徒の送迎など、仕事内容は多岐にわたります。年齢ごとの小集団に分かれているのも特徴で、井関さんは小学4〜6年生を担当。「最初は思春期の子どもたちとどう打ち解けていくか不安に感じていましたが、実際に会ってみると元気な子ばかりで不安はすぐに解消されました」。更に回数を重ね、時間をかけて関わることで、子どもたちの成長をダイレクトに感じられるようになることもやりがいです。

作業療法士の視点で療育の質を高めたい

井関さんが日々の子どもたちとの関わりの中で大切にしていること。それは、意欲を引き出すための環境整備だと言います。「子どもたちに楽しんでもらえるように、授業を魅力的に見せる工夫をしたり、声掛けの仕方に配慮しています。なかなか難しいことなので、これからスキルを高めていきたいです」と井関さん。「授業の最後に毎回感想を書いてもらうのですが、初めて体験することでも、『やってみたらできた』『楽しかった』というコメントが書かれているとうれしいです」と笑顔を見せます。

今後の目指す姿は、作業療法士の資格を生かして、療育の質を高め、発達を医学的な視点から支援できるようになること。「成長を数値化して、客観的に変化が分かる仕組みを作ったり、更に良い方法がないか検証することで、より良い療育につなげていきたいです」と先を見据えます。目の前の一人ひとりと真摯に向き合いながらも、多くの子どもたちが生き生きと社会に関わることのできる未来をつくるためにと視野を広げる井関さん。これからも、十勝の子どもたちとその家族の笑顔を作っていくことでしょう。

  • 入職して半年が経ち、子どもたちの成長と笑顔が井関さんの仕事のやりがいにつながっている

  • 午前中は授業の準備や他の職員たちとの情報交換に余念がない

  • カリキュラムは子どもたちが飽きずに楽しめるように工夫を凝らしている

子どもたちと関わることのできる瞬間を一生懸命に過ごしたい

児童発達支援管理者/折内和美さん

当社は個に着目し、学年で分けた小集団療育を行いながら、子どもたちの将来の就労や自立に役立つような体験の場を提供しています。パソコンの資格取得に挑戦したり、楽しみながらイベントに参加してくれる子どもたちのため、一人ひとりに寄り添いながらサポートしていきたいです。

十勝きずな

kind合同会社が運営する、特性のある小学校高学年の児童が通う放課後等デイサービス。学習やイベントなどの体験を軸に、将来の自立や就労を視野に入れた支援を行っている。

北海道帯広市大通南18丁目18
TEL.0155‐66‐7292
https://kizunatokati-home.jimdofree.com/