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「喜び」が「ご縁」となってつながっていく職場で充実した日々を過ごす【焼鳥専門 ぎんねこ】

2024年4月22日公開

私が選んだ職場

大学卒業後、郵便局員として働く中で妥協せずやりきることや人間関係の大切さを学んだ久保さん。お客様だけでなく周りの人すべてに喜んでもらうことをやりがいに、祖母の始めたお店を守り続けています。

店主/久保竜弥さん(44歳)
旭川市出身。ジャンルを問わずマンガが大好き。休日の夜に家族そろって出来立てのご飯を食べるのが至福の時間。

お客様のためを思い先読みして準備する

「焼鳥専門 ぎんねこ」の3代目として生を受けた久保さん。創業者である大好きな祖母が体調を崩したことを機に、大学卒業後はお店で働こうと考えます。しかし、意外にも祖母から店を引き継いだ母親の反対に遭い、就職を選択。転勤のない市役所職員を目指しますがその年は採用凍結になり、郵便局員として社会人生活をスタートさせました。

郵便、貯金、保険の窓口業務をメインに一通りの作業をこなしていましたが、覚えることが得意ではなく大変だったと言います。「異動で勤務先が変わり、結婚など将来を考え始めたことで、金融商品などに興味を持ち始めてからは理解が早くなりました」。知識が増えお客様に提案できることが多くなると、仕事に楽しさを見いだせるように。「もともと人とかかわるのは好きだったので、お客様に尽くそうと行動していました。例えば身内が亡くなったという相談があれば、相続以外に必要な手続きも調べてその分の準備を進めることもありました」。

しかし順調に仕事をこなし10年が経ったころ、市議会議員になっていた母親が店との両立に難しさを感じ、「店をどうしようか」という話が持ち上がります。祖母のお店を残したい久保さんは今度こそはと思いを伝え「焼鳥専門 ぎんねこ」で働くことになりました。

常にアンテナを張り楽しいひとときをサポート

地元の常連客のみならず観光客からも人気が高く、連日にぎわいを見せる同店。多くのお客様を相手にするホール業務では、笑顔を絶やさずフランクに接する一方で、久保さんは常に耳と目を研ぎ澄ませているそう。「例えば箸の落ちる音が聞こえるとすぐに代わりの箸を用意したりしています。お客様に喜んでもらえる行動の一つひとつが楽しい雰囲気づくりにつながり、食事もよりおいしく感じていただけると考えています」。

焼き場では、一度にいくつも入るオーダーに対し臨機応変に焼いていくことが難しいと言います。「お客様の食事のペースや、部位ごとに異なる調理時間を考慮して焼いていくことが大事です。また、タイミング良く提供するにはホールスタッフとのコミュニケーションも重要になってきますね」。更に、肉をカットし串に刺していく仕込み作業では、切り分けと全体的なバランスが肝心です。串の先から大中小と違うサイズの肉をパズルのように組み合わせますが、スピード勝負の一面もあるため、慣れるまでが大変なのだそう。見栄え良く焼きやすい串打ちを習得するには、焼くこと、運ぶことの経験も積み、お客様の反応を含め全体を知ったうえで数をこなすことが上達への近道かもしれません。

周りの人の喜ぶ姿がやりがいに

現在は店主というポジションに就き、店長には別のスタッフを登用しています。社員教育を含めた店内全般の管理は店長の、経理や対外的な業務は久保さんの担当です。お店に立つこともある一方で、時にはスーパーやコンビニで見掛けるコラボ商品の打ち合わせを行うことも。その際、常に抱いているのは感謝の気持ちだと言います。「これまでの歴史など店の背景があってお話をいただけているので、自分だけの力ではないと思っています。この経験を糧に成長して、お店にフィードバックしていきたいです」。

同店で働き始めて12年、これまで「まずは行動し、その都度修正を繰り返す」ことで成長を重ねてきた久保さん。さまざまな経験を積む中で気付いたのは、人の喜ぶ姿を見ることがうれしいと感じる気持ちでした。「『おいしかった』『来て良かった』の声がやりがいになっています。お客様、お取引先様、働いてくれる仲間たち、そして家族。みんなの喜びをつなげていくためにこの店で働いているんだと思います」。「旭川といえば」の質問に新子焼き(若鶏の骨付き半身焼き)の名前が上がるほど広めていくことを目標に、にぎわう店内に今日も立ち続ける久保さんでした。

  • 肉のサイズに注意しながら串に刺していく

  • 火の通り具合や調理時間を考えながら焼き上げる

  • ぎんねこの人気メニューで旭川名物の一つ「新子焼き」

他にはない取り組みで充実した手当と福利厚生を

当店では、日別、月別で売り上げの目標を立てており、達成時にはそれぞれ大入手当を支給しています。また、お店以外でも学びを得るなど時間の有効活用を意図して、YouTubeプレミアムとAmazonプライムの費用を全額会社が負担。更に運動不足になりがちなスタッフのため、倉庫兼事務所を改装してジムを作るなどさまざまなアプローチで働きやすい環境を作っています。

焼鳥専門 ぎんねこ

全国ネットのテレビ番組でも紹介されたこともある、昭和25年創業の老舗焼き鳥店。地元客のみならず外国人観光客も訪れるなど、多くの来客でにぎわっている。

北海道旭川市5条通7丁目 5・7小路ふらりーと
TEL.0166‐22‐4604
http://www.ginneko.co.jp/

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