シゴトガイドが応援！寒い冬の熱いレース！スノーデュアスロン北海道2024

スノーデュアスロンってどんなスポーツ？
スノーデュアスロンは、ファットバイクなどのスポーツ自転車で雪上を走った後、トランジションエリアで道具を切り替え、クロスカントリースキーで雪原を走るという新しい冬季スポーツです。

大会にはどんな人たちが参加してますか？
優勝を目指して勝負する人、完走する事や自己ベスト更新を目指して参加する人、面白そうなのでエントリーしてみた！という人まで、楽しみ方はさまざまです。自転車もスキーセットもレンタルが可能なため、参加者の多くは雪上サイクリングは初挑戦、クロスカントリースキーも約半数の方が、数回の練習や一発勝負で参加されています。

自転車とクロスカントリースキーの組み合わせはどのように誕生したんですか？
「冬でも北海道でサイクリングがしたい！」と雪上で安全にサイクリングを楽しめる場所を探していたところ、札幌市内には11か所もの歩くスキーコースがあると知り、「一緒にイベントやりませんか？」とNPO法人北海道歩くスキー協会にお声掛けしたのがきっかけでした。スノーデュアスロンを通して自転車とクロスカントリースキー、両方のスポーツの間に交流が生まれ、どちらのスポーツも愛好者が増えてくれたら…と思っています。
また両スポーツには、自然の中で体を動かす爽快感や、景色を楽しみながらマイペースに楽しめる自由さ、完走やタイム更新の達成感など「広大な北海道の自然を楽しむエンデュランス（持久力）系アウトドアスポーツ」としての共通の魅力も感じています。

回を重ねて変化を感じることは？
女性の参加者数が増えたことがうれしい変化です。もともとスポーツ自転車もクロスカントリースキーも圧倒的に男性愛好者が多く、女性が大会に参加するには気が引けてしまう空気がありました。花サイクルクラブではそんな状況を変えたいと、女性のためのサイクリングクラブとして初心者教室やイベントを開催してきたんです。前年の滝野公園大会Bコースではようやく、女子の比率が44%と目標の50％へ手が届くところまでになりました。これからも日ごろの取り組みに一つひとつ改善を重ねて、新たに始める人が増えてくれたらいいなと思っています。

会場はどちらになりますか？
今季は札幌・旭川・美幌の3地域にて開催します。2014年札幌の国営滝野すずらん丘陵公園で第1回大会を開催し、今回で11年目の冬を迎えるのですが、こんなにも長く広がりを持って続けられるとは思っていなかった、というのが正直な感想です。

地域活性化にもつながっている？
私たちは、北海道に暮らす多くの女性が暮らしの中でもっとサイクリングを楽しむこと、その環境を作り愛好者を増やすことが北海道の魅力をさらに高めると考えています。同じように、スノーデュアスロンにおいても、冬だからといって家にこもらずアウトドアでアクティブに雪のある暮らしを楽しむことが地域の魅力を高め地域活性化につながると信じています。
開催地の一つ、開催地である旭川市一帯は積雪期間も長くクロスカントリースキーが盛んな地域で、美幌町は夏のデュアスロン大会を盛大に開催しています。スノーデュアスロンが地域の人たちにとって定番の冬の楽しみとなり、外からやってくる人たちも一緒にその空間を楽しむ。そんな大会に成長していってほしいと願っています。

今後の目標は？
これからも「初めて参加する人」を大切に、皆さんとともに長く大会を続けていくのが目標です。さらにもっと先の将来は、デュアスロンをもっとスケールアップさせた「グレートレース」の北海道開催を夢見ています。

グレートレース…なんだかすごそうですね。
カナダ北極圏、極寒の地で何日もの間、クロスカントリースキーや自転車、徒歩でフィニッシュ地点を目指しタイムを競う壮大なレースがあるんです。北海道は自然が豊かで天然雪が降り積もる広大なフィールド、まさにグレートレースにぴったりの環境なんですよね。いつか北海道でのグレートレースを実現させ、サイクリング・クロスカントリースキーをするなら北海道！となる日を目指し、新しい流れが加速するように活動を続けていきたいです。皆さんもぜひ遊びに来てください！