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「函館市電写真コンテスト」シゴトガイド賞受賞の筒井恵祐さんにインタビュー

2022年10月3日公開

ピックアップ情報

シゴトガイドを発行する北海道アルバイト情報社では、さまざまな地域の取り組みへ協賛しています。今回は2022年6月に行われた「函館市電写真コンテスト」で、シゴトガイドのラッピング市電を捉えた写真で見事、シゴトガイド賞に選ばれた筒井恵祐さん(18歳)にインタビュー。写真に興味を持ったきっかけや、函館市電の魅力についてお話を伺いました。

Canon EOS Kiss X7,EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS, 1/80, F5.0, ISO 200, Photo by Keisuke Tsutsui

函館への引っ越しをきっかけに、“撮り鉄”デビュー!

―受賞おめでとうございます。まずは自己紹介をお願いします
札幌市で生まれ、小学校5年生から中学校卒業まで函館に住んでいました。現在は札幌市内の大学に通っています。写真好きと言うより、“撮り鉄”と言った方がいいかもしれません。

―なるほど。鉄道からカメラに熱中していったんですね
幼い頃を札幌市北区のあいの里にある実家で過ごしました。近所をJR学園都市線が走っていて、両親に肩車されて往来する電車を眺めていた事が、鉄道好きになるきっかけです。

―カメラを始めたのはいつから?
中学校1年生の頃です。函館特有の坂道や古い街並みを走る市電の姿を見ていると、その姿を写真に残したいという思いが湧いて…。コツコツ貯めていたお小遣いでキヤノンのデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss X7」を購入しました。それからは夢中でファインダーを覗く日々でしたね。

―もしかして、今回の受賞作もその時に?
購入から5カ月後ぐらい、8月1日の「函館港まつり」の花火大会に行く直前に撮影した作品です。撮影時刻は日没の19時前後だったかと…実は当時、まだ中学生だったので普段は出歩けない時間帯で、この日は花火を理由に親から特別に許可を貰っていました。花火の打ち上げ直前まで町中を撮影していたので、記憶に残っているんです(笑)

―(笑)。当時、工夫して撮影した点は?
撮影した菊水小路は80年以上営む居酒屋など古いお店が軒を連ねる通りです。レトロな看板と、生活感を感じさせる右手のゴミ置き場を画角におさめつつ、市電が通るタイミングを待って撮影しました。小路の間を通るのは一瞬なので、撮れた瞬間に「よっしゃ!」とガッツポーズしましたね。

ー「シゴトガイド」のラッピングも絶妙に写り込んでいますね
正直、当時は撮影に必死でラッピングに気付きませんでしたが、ベージュの車体に黄色と赤のロゴで、絶妙に溶け込んでいる印象ですね。古い車両に配慮した、好感が持てるカラーリングだと感じます。

ーありがとうございます(笑)。函館市電の魅力って何ですか?
ひと言で言えば、古き良き時代を封じ込めたような空気感です。作品に写っている700系は約70年前の車両で、シートに座ると当時にタイムスリップしたような印象を受けます。それから、函館の古い街並みとの相性も魅力ですね。

ー今は札幌在住ですが、函館も好きなんですか?
ロケーションはもちろん、温かい人、地元愛に溢れた人も多くて、とても居心地がいいですね。函館に住まなければ写真とも出会っていなかったと思います。あと2年経って成人したら、菊水小路の居酒屋さんにも行ってみたいです(笑)

ーレトロなものが好きなんですね
“撮り鉄”にも最新車両が好きな人、自然との組み合わせを楽しむ人などさまざまなタイプの方がいます。僕は古い街並みと古い電車を撮るのが大好き。古い車両は次々と引退してしまうので、今しか撮影できないものも多いんです。実はこの715号車も、撮影後に引退しています。

ーカメラにもこだわりが?
撮影機材も古い物を選べば、より味のある世界観を表現できるはず…と思い、現在は古いフィルムカメラやオールドレンズを使用した表現に取り組んでいます。今使っているのは1971年製のキヤノン「FTb」。レンズは数千円で売っている故障品、いわゆる“ジャンク品”を購入して、自分でクリーニングや修理を行っています。アルバイトしているとは言え、いい品はとても高価でまだまだ手が出ませんからね。

―自分で修理とはすごいですね。将来はカメラ店で働けるのでは?
…ですが、鉄道員になりたいですね。

―どこの鉄道に就職したいですか?
やはり、函館市営交通です(笑)

函館市電写真コンテスト

今年初開催のコンテスト。函館市電の写真を収めた作品をプロ・アマ問わず募集し、116人から324点の応募があった。最優秀賞ほか優秀賞・協賛企業賞など各賞を用意。入賞作品は2023年の「函館市電カレンダー」に掲載される。