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“人間力”が磨ける上に売り上げが収入にも直結し、大きなやりがいを実感する仕事です。【えびす屋 小樽店】

2024年2月5日公開

私が選んだ職場

小樽の観光スポットを巡り、全国から集まる観光客に大人気の人力車。その引き手である俥夫(しゃふ)には、車を引く以外にも多くの技術や知識が必要です。人気俥夫として活躍中の中峰さんは、仕事を通じ人間性の向上や頑張りに応じた収入など、さまざまなやりがいを実感していると話します。

中峰信太朗さん
小樽市出身。小学生時代からバドミントンを続け、青森山田高校、日本体育大学に進学。JR北海道を経て2021年4月、えびす屋に入社。

学生時代から打ち込んだスポーツで実業団選手に

凍りついた雪道をものともせずに、粋なはっぴと股引姿でさっそうと小樽運河沿いを駆け抜ける人力車。運河に架かる橋や「北のウォール街」などの観光スポットで俥夫の中峰さんが立ち止まり各名所の説明を始めると、車上のお客さんは興味深そうにうなずきながら聞き入っています。
中峰さんの俥夫歴は3年。子どものころは、両親の勧めで始めたバドミントンに打ち込んで過ごしたそうです。スポーツ推薦で進んだ高校時代にはインターハイに出場し、全国8位の成績を記録。日本体育大学に進学し、キャプテンとしてバドミントン部をまとめた経験も積んだと笑顔で話します。
「同期10人で力を合わせ、苦しいことも笑いに変えて助け合ったのはとても良い思い出です。卒業してからもずっと連絡を取り合って、今も良い仲間なんですよ」
大学を卒業した中峰さんは、JR北海道に入社し実業団チーム入りを果たします。列車のメインモーターの点検・整備などの業務に取り組みつつ、バドミントン部員として週5回の終業後練習や試合に打ち込む日々を過ごしたそうです。ところが入社後まもなく始まったのがコロナ禍。バドミントンの大会が相次いで中止になったことや飲食店勤務だった家族の収入が減ったことがきっかけで、将来について改めて考え直したそうです。

旅行で乗った人力車が人生の転機に!

子どものころからずっとスポーツに打ち込む生活を送り、旅行をする機会がなかったという中峰さん。そのタイミングで函館に旅行に出掛け人力車に乗ったことで、人生の転機を迎えます。
「生まれて初めて乗った人力車。めちゃ面白かったんです。今まで知らなかった旅行や観光の楽しさに出合い、世の中にはこんな仕事もあるのかと衝撃を受けました」
旅行から帰り知人にその話をした中峰さんは、偶然にも中学時代の先輩がえびす屋で人力車の俥夫をしていることを知り、早速その先輩に話を聞きに行きます。教えられたのは「えびす屋の仕事は頑張りが収入に直結し、お客様からもありがとうと言ってもらえてとてもやりがいがある」「コロナ禍の現在は正直、会社も従業員も苦しい。その中でも会社は従業員のことを考え稼働がなくても一定の収入を保証してくれる上、空き時間での副業も認める特別措置を取っている」などの情報でした。
「それを聞いて、自分ならきっとやれる、どうにかしてやると思ったんです」
えびす屋に入社して社員となり、俥夫を目指すと決めたそうです。

頑張りが収入に直結し人としての成長も実感

俥夫として必要なスキルは主に「走行」「観光ガイド」「写真撮影」の3つ。入社後の研修ではまず、人力車の引き方や手入れの仕方、道路走行の規則の他、地域の観光情報やお客様のカメラで写真を撮る技術などを学ぶそう。その後、先輩の後ろについて実際の仕事の様子を見て学び、卒業試験合格後に俥夫デビューとなります。
デビュー当時を振り返ると「実際にやってみて初めて分かることがたくさんありました」。お客様に接する時に大切なのは、単に知識や「よかれ」と思う気持ちを押し付けることではなく、その方が何を求めているのかを深く読み取る能力だと中峰さんは話します。高い売り上げを達成している先輩の接客術を見たり、本を読んだり異業種の人と交流するなどの努力を重ね、見る見るうちに売り上げ成績を伸ばしていきました。
「お客様に『声を掛けてくれたのが君だったから乗ったんだよ。君の車に乗ってよかった』と言っていただけることも多く、仕事を通じて人としての自信が付きます。自分の〝人間力〟が磨ける上に売り上げが収入にも直結し、大きなやりがいを実感しています」
今後の目標は〝業界で一番になること〟。売り上げやお客様からの評価などをひっくるめナンバーワンの俥夫を目指す中峰さん。今日も輝くような笑顔で小樽の街を走り続けます。

  • お客様の興味や関心ごとを察し話題を提供することを常に心掛けているそう

  • 撮影ポイントやアングルなどの研究も欠かさず顧客満足度の向上に努めます

  • 筋力アップのためのトレーニングなど自己研鑽を欠かしません

年齢・性別を問わず誇りを持って働ける仕事です

小樽店 店長代理/小嶋幸登さん

当社は全国に11店舗を構え、小樽店開業は2002年。社員やその家族を大切にする社風で、性別・年齢を問わず長年活躍するベテランも多いのが特徴です。売り上げ・顧客評価をダイレクトに給与にするシステムを取り、月収100万円以上の俥夫もいます。希望に応じて各地の観光シーズンに合わせた他店舗への出張もあり、一年を通じて「稼げる」魅力もあります。

えびす屋(株式会社ベリー・プロジェクト)

1992年京都嵐山で人力車3台からスタート。現在は京都東山・小樽・函館・浅草・鎌倉・奈良・宮島・倉敷・関門・湯布院に支店を持ち、200人以上のスタッフが活躍する。地域の知られざる魅力を伝える「えびす屋ならではのおもてなし」と共に、地域社会への貢献にも積極的に取り組んでいる。

小樽店/北海道小樽市色内2丁目8-7
TEL.0134-27-7771

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