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基本に忠実に仕事をすることで信頼を積み重ねていきたい【美珍楼 西家】

2023年3月27日公開

私が選んだ職場

パティシエの夢から一転、中国料理の魅力を知り中国料理店で働くことを選んだ飯沼さん。一朝一夕では技術を身に付けられないこの世界に身を置きながらも、先輩たちに恵まれ、楽しく仕事をする毎日を送っています。

飯沼紗雪さん(20歳)
音更出身。調理師専門学校を卒業後、昨年の春に入社し調理部門を担当。休日には趣味のお菓子作りなどをして過ごしている。

中国料理の魅力に触れ、この道を志す

小学生のころからお菓子作りが好きで、将来の夢はパティシエだったという飯沼さん。「親の影響でお菓子作りを始めて、焼き菓子やパウンドケーキなどを作っては、周りの人たちに食べてもらいました」。高校卒業後の進路は、その夢をかなえるために帯広の調理師専門学校を選択。食材や食文化について学ぶ濃密な日々を送っていましたが、ある日の授業で価値観が変わる出来事がありました。「中国料理の授業で中華包丁を持った時、他の包丁とは異なる切れ味や、手に伝わる感覚に魅力を感じました」。中華包丁や中華鍋など中国料理ならではの調理道具を扱う面白さと奥深さに気付いてからは、中国料理の道へと進路変更。「周囲は私がパティシエになるとばかり思っていたので驚いていました」と当時を振り返る飯沼さんですが、この道に迷いはありませんでした。

在学中に実施された1週間の実習で訪れたのが「美珍楼西家」。社長の鈴木邦彦さんが専門学校の実習講師を務めていた縁もあり、実習先として迎え入れられました。「皆さんとても優しくて、いろいろな仕事を教えてもらったことが印象に残っています。就職をするならここで働いてみたいと思いました」。こうして昨年の春に入社し、現在は調理場の一員として経験を積む日々を送っています。

調理とホールを行き来しながら、作り立てのおいしさを提供したい

当店は、昭和42年に創業した中国料理の専門店。2階建ての広々とした店内と豊富なメニューで来店客を迎え、日常遣いだけでなく、仲間や親戚の集まりなどの特別な場にも利用されています。飯沼さんは主に野菜や豆腐の仕込み、「チャン」と呼ばれる下味を付ける仕事などを担当。出来上がった料理を熱いうちに食べてもらうため、ホールの手が足りない時は、調理場からそのままお客の元へ運びます。「取り皿は足りているか、空いているテーブルはしっかり片付けられているかなどにも目を配り、仕事をするよう心掛けています」。また、シフトによってはホールの担当者としてサービスを行う場面も。「お昼は調理、夜の営業時にはホールという日もあります」と、さまざまな仕事を経験しながら成長を続けている最中です。「まだ力が足りず鍋振りも練習中ですが、先輩たちは質問をすると何でも教えてくれますし、遠慮せずに声を掛けられる雰囲気の職場なので、楽しく働いています」と話す飯沼さん。中国料理は作る魅力に加え、味わう楽しみもあるそうで、メニューにはない賄いも活力につながっています。

基本に忠実に今の仕事に全力で取り組む

仕事への向き合い方として飯沼さんが大切にしているのは、「基本に忠実であること」だと言います。「例えば衛生面に細心の注意を払っています。肉や魚などの生ものに触れる場面も多いので、いつでも緊張感を持って仕事に向き合いたいです」。社会人2年目となる4月からは、同じ専門学校の卒業生が入社を予定。「まずは自分ができることをしっかり行い、信頼関係を築きたいです。そうすれば、胸を張って自分が身に付けてきた仕事を伝えられるのかもしれません」と、年齢の近い先輩として、頼られる存在になることが目標です。

現在も休日にはお菓子作りを楽しんでいるという飯沼さん。「飲食店には珍しく、週に2回定休日があります。休みも充実させられるのでありがたいです」と話します。まだまだ飯沼さんの仕事人生は始まったばかり。自分で選んだ道を進む先で、おいしい料理とたくさんの笑顔を作り出していくことでしょう。

  • 野菜の仕込みをする飯沼さん。中華包丁を持った時の独特の感覚が特に好きだという

  • 出来立ての料理を提供するため、厨房から直接配膳を行うことも

  • 席数も多く広々としているが、どの時間帯も来店客でにぎわっている

飲食業界や中国料理に興味を持ってもらえる活動を

代表取締役社長/鈴木邦彦さん

当店では、お客様に満足いただく料理やサービスを提供するために、週休2日制の導入や有給休暇の取得の推奨などを行い、従業員が働きやすい環境づくりを行っています。今後も飲食業界や中国料理の分野に興味を持ってくれる若い人たちがやりがいを持って働けるような場づくりをしていきたいです。

美珍楼 西家(みちんろう さいか)

昭和42年創業。帯広を代表する中国料理の専門店。広々とした店内と豊富なメニューで、幅広い世代が訪れる。

北海道帯広市西19条南2丁目25‐9
TEL.0155‐33‐0030

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