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誇れるまちの灯火となれ!音楽フェス「活性の火’23」レポート

2023年9月25日公開

ピックアップ情報

苫小牧の中心街を舞台に2014年から開かれている野外音楽フェス「活性の火’23」。イベントを通じて若い世代が誇りに思える街にしようという思いに賛同し、シゴトガイドでは協賛企業としてその立ち上げから応援しています。9年目となった今年は、苫小牧らしからぬ猛暑にもかかわらず、市内外から多くの人たちが参戦。コロナ前をしのぐ盛り上がりとなった2日間をレポートします。

【当日レポート】灼熱の暑さにも負けず、ゲリラ豪雨にも負けず見事に灯った活性の火

1日目/8月26日(土)

通常が戻った解放感に感激

8月最終の週末、今年も「活性」の日がやってきた。憎い例のウイルスのせいでおととしは中止、昨年は入場時に手指消毒、会場内ではマスクを取ることが許されなかった。そんな窮屈な期間を経て、今年はようやくマスクなしでフェスを楽しむことができる。運営、演者、オーディエンス、みんなが待ち望んでいた特別な年だ。

ここ数年の暮らしを思い返して感慨にふけっていたらオープニングセレモニーの時間になった。岩倉博文苫小牧市長が公式キャラクター・とまチョップと共に「このまちなかに活性の火を灯そう!」と高らかに開会を宣言。間髪入れず、地元の若手経営者らでつくる「THE FLEA MARKETS」のパフォーマンスで活性の火は幕を開けた。青春時代を過ごした苫小牧への思いを伝えるこのバンドは、若者たちに負けず劣らず格好良い。

フードコートにも活気

今日は朝から日射しが強く、午前中で気温は30℃に迫っている。札幌よりは幾分涼しい苫小牧とはいえ、今年は異常に暑い。キッチンカーや屋台が20店ほど並ぶフードコートではビールの店に列ができている。アルコールやフードを片手に音楽を楽しめるのもフェスの醍醐味であるから、やっと本来の活性が戻ってきたなと実感する。

ふと入り口に目をやると、ゲートにそびえ立つモニュメント。こんなしゃれた装飾は前回までなかった。これをはじめ、会場のあちこちを飾るボードはボランティアスタッフたちが手作りしたのだという。ゲート前で記念撮影している人たちに「どんどん拡散してね」と念じる。

無料バスで両会場を楽々移動

さて、メイン会場はなかなかに温まってきたけれど、駅前ゾーンはどうなっているのか気になってきたので、移動することに。徒歩で10分の距離なのだが、日ごろから運動不足の筆者はエアコンの効いた無料シャトルバスを利用する。ライブハウス内のELLCUBEステージは予想通り熱々だ。一方、お隣のアカシア公園は、テントの下の演者をオーディエンスが囲む配置。演者との距離が近く、何ともアットホームな雰囲気に和む。木陰でひと休みして、今度は歩いてメイン会場に戻ることにする。途中、駅前通りの歩行者の多さに驚いた。どのイベントの参加者かは分からないが、コンビニで買い物したり、SNSで人気のカフェに入ったり、こんなにたくさんの人が行き交う駅前を見るのは久しぶりでうれしい。

楽しい時間が過ぎるのはあっという間で、トリを務めるのは室蘭市の「Calls Name Again」。バンドのルーツを振り返り「7年前、活性の火に出してもらったから今の俺らがある」と全力のパフォーマンスを見せた。あぁ、音楽に情熱を傾ける若者たちの姿はなんて尊いんだろう。明日はどんなバンドがどんなステージを見せてくれるのか、期待に胸が膨らんだ。

2日目/8月27日(日)

市外からの車が続々来場

雲間に青空がのぞく午前10時。既に始まっているサウンドチェックに急かされて早足で会場に入る。天気予報には傘や雷マークが付いた時間帯があるが大丈夫だろうか。そんな不安をよそに、駐車場には札幌、旭川、帯広など道内各地のナンバーを付けた車が続々と入って来る。野外音楽フェスの愛好者は増えていて、活性の動員もそれに比例。駐車券は昨日の3倍も前売りされているというから、今日も熱い1日になりそうだ。

お目当ては“推し”のバンド

ちなみに、活性の火に出演するのはライブハウスを中心に活動するバンドがほとんどで、テレビに登場するような有名どころは少ない。それだけに“推し”を追い掛けて各地のフェスに駆け付けるコアなファンが多い。彼らが高い熱量で会場を温めてくれることで、知らないバンドのステージでも一緒に楽しめるのだと思う。会場が一体となって歌ったり踊ったり、地面から砂ぼこりが上がる。

ここ数年で感じることは、小さい子ども連れのお客さんの多さ。若いころからフェスに参加してきた世代が親になっている。この子たちが大きくなっても活性の火が続いていますように。そんな思いを込め、気持ちばかりだが募金させてもらう。活性の火は入場無料だが、募金という形で応援することができるのだ。

豪雨、活性始まって以来の中止に

盛り上がりの一方で、次第に風が怪しげに強まり、雲が広がる。メイン会場が残り3組となった午後3時45分、活性の火の常連「ザ50回転ズ」のパフォーマンスが始まる。大阪出身らしいコテコテのMCで笑わせ、おなじみのナンバーで会場の盛り上がりは最高潮というのに、遠くで雷が光る。ざわつく聴衆。幕間には雷注意報の発令を受け、事務局から中断、最悪中止の可能性を知らせるアナウンスがあった。あと2組。何とか持ちこたえて…。

しかし、願いはかなわず、札幌の人気バンド「THE BOYS & GIRLS」のステージは土砂降りのため中断に。テント下に避難して天候の回復を待つも「皆さんの安全が確保できない」との事務局の判断で同4時45分、中止が告げられた。活性の火始まって以来、初の残念な幕切れ。後になって、この雨が全国ニュースで報道されるほどのゲリラ豪雨だったと知る。天候に抗えないのはフェスの宿命だが、こんなに激しい雨に打たれても、活性の火は今年も灯り、熱く燃えたのは間違いない。この種火は来年、更に大きな炎となって燃え上がることを確信して会場を後にした。

【事前インタビュー】聴衆のニーズに応える内容の充実したフェスに

新型コロナウイルス感染症の5類移行でようやく本来の活性の火が開催できますね

そうですね。コロナ前に戻ったわけではないのですが、この4年間は市街地の活性化を語れるような風潮ではなかったので、ここからようやく来年の10周年に向けて考えていこうかという、再起動の感覚です。
このところ各地で音楽フェスが開かれるようになり、聴衆がフェスに慣れてきて、求められるクオリティーも高まっていることから、活性の火としてもハード面を含めて内容を充実させなければなりません。音響等の専門分野は外部へ委託するなど業務分担を明確にし、運営の円滑化を図ります。

今年の見どころは?

若草中央公園に2ステージ、駅前通りエリアに2ステージ、計4ステージという従来のスタイルに戻ります。出演バンドはオーディションで合格した5組を含め67組。コロナ禍にあっても活性の火を気に留め、関わってくれたバンドを中心に声を掛けさせてもらいました。また、フードコートも4年ぶり本格的に復活する他、車での来場に利便性が良い、スタンディングエリアに面したプレミアムカーサイトを新設しました。

今回は行政のバックアップもあるようです

駅前ゾーンで他に3つのイベントと日程が重なったので、苫小牧市が「まちフェス」として広く周知し、各会場を循環する無料シャトルバスも共同運営することになりました。循環バスは2019年に活性の火単独で運行していて、メイン会場と駅前エリアは歩いて10分ほどの距離なのですが、幕間が込み入っているだけに、よりスピーディーに移動できると好評でした。今回は他イベントとの往来も期待したいところです。

【事後インタビュー】人材育成に大きな収穫、街づくりの将来に手応え

豪雨での中止は残念でした

予定通り終われなかったのは純粋に無念。悪天候、まして豪雨は不可抗力です。それでもお客さんが無事に帰ることができたようで、不幸中の幸いだったと思います。

今回のイベント全体をどのように評価しますか?

動員数は延べ1万8千人で、最も多かった2019年の2万9千人には及びませんでしたが、コロナ明けの初年、猛暑や豪雨があった中で、まずまずのにぎわいだったと思います。

また、若いスタッフたちから会場をフェスらしく装飾したいとの申し出があり、活性の火として初のモニュメントを皆さんに提示することができたことは大きな収穫でした。イベント発案から10年が経過し、駅前の活性化にこだわるあまり無力さを痛感していましたが、人材育成を続けることで駅前に変化を起こせるのであれば、それこそが活性の役割なのかもしれません。

来年は10年の節目を迎えます

運営の役割分担や資金確保など課題は山積していますが、また来年も楽しみたいから一緒に守っていこうという共通意識が生まれつつあるのか、活性の火に愛情を注いでくれるバンドが多いことがとてもうれしいです。来年の開催はまだ正式に約束はできませんが、大きな節目ですから(発表を)期待して待っていてください。

杉村原生さんプロフィール

苫小牧と函館でライブハウスを経営。出入りする若者たちから“げんきさん”と敬愛されている。自らもギターを愛し、バンド活動に青春を捧げた腕は健在で、現在も「THE FLEA MARKETS」のギタリストとして活躍中。苫小牧出身。45歳。

来場者インタビュー

  • 自分も若いころはハワイアンバンドをやっていたから懐かしい。今の音楽は昔と違うけれど、それはそれで面白いね。若い人たちで町おこし、大いにやってほしい。(櫻井さん)

  • フェス大好き!年々見たいバンドが増えているので、大きなフェスに成長してもっとたくさんのバンドを呼んでほしい。応援しています。(コジさん)
    無料と聞いて泊まりがけで来ました。タイムスケジュールがうまくできていて、バンドの転換が早いですね。毎年来たいです。(ジュンさん)

  • 会場が広いので、レジャーシートエリアがあったらうれしいですね。子どもが大きくなっても一緒に来たいな。(あやのさん、あまねくん)

  • 好きなバンドが出るので、2日間通います。フードもおいしかったです。(左:あみかさん)
    車で来ました。会場は駅やコンビニが近くて利便性の良い場所ですね。(真ん中:はなさん)
    スタッフとして準備から携わりました。皆さんめっちゃ頑張ってましたよ!(右:とりやべさん)

  • 地元の運営でここまで盛り上がっていることが凄いし、みんな楽しみにして来ているのが分かるのもいいね。(左:ヨッシーさん)
    オーディションに受かって初めて出演させてもらいました。お客さんが集まるか心配でしたが、すごく盛り上がってくれて楽しかったです。(真ん中:ヤマさん)
    苫小牧は母やおじの出身地。そんなルーツのある苫小牧のフェスに出られてうれしかったです。(右:柴田さん)

活性の火実行委員会事務局

北海道苫小牧市王子町1-6-12 ELLCUBE内
TEL.0144-35-0501<担当/杉村>

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