スニーカーエイジ【2023年9月23日開催／第6回北海道地区グランプリ大会レポート】

北海道地区グランプリ大会では、道内各地で動画予選会を勝ち抜いた実力派の15校が練習の成果を披露。動画予選と同じ楽曲をステージ上で生ライブ演奏し、そうそうたる顔ぶれの審査員に評価してもらう熱い1日となります。札幌圏はもちろん、道南・道東・道北エリアからも、多くの高校が集いました。

今年は長いコロナ禍を経て、4年ぶりにオーディエンスの声援も解禁！各校25名まで来場ができるようになり、家族や友人、先生が「応援団」としてペンライトを振ったり、ポンポンを用意したり、会場全体が応援ムードに包まれていました。コンサートホールの大きなステージやプロ仕様の照明・音響といった施設の魅力も加わり、「これまでのステージで一番楽しみ！最高です」「音楽を通して観客の方々に地元のことも知ってもらいたい！」と出場者もワクワクした気持ちを抑えられずにいました。

予選動画会を勝ち抜いただけあり、15校の演奏はハイレベルで、「各校らしさ」も存分に表現。ボーカルがステージを余すことなく使って動きでも楽しさを表したり、サビの部分をオーディエンスに歌ってもらうパフォーマンスを繰り出したり、ハードなパンクを野太く歌い上げるなど、プロ顔負けのステージングで観客を沸かせました。会場も愛らしい曲の時はボーカルに「かわい〜！」と声援を送ったり、盛り上がる場面では「フーッ！」と叫んだり、声出しOKの生ライブらしいレスポンスの応酬！演奏終了後の代表者インタビューでは「始まる前は緊張していましたが、演奏スタートと同時に楽しさで胸が一杯になりました。応援、ありがとうございました！」「実はこれまで同好会だったのですが、スニーカーエイジに出場したことで部活動に昇格しました！皆さんのおかげです！」など、出場者が思い思いの言葉で満足のいくステージを振り返りました。

北海道の軽音楽系クラブでナンバーワンに輝いた「グランプリ」を受賞したのは、北海道函館工業高等学校軽音楽部。実は、昨年の北海道地区グランプリ大会にも出場したものの、わずか1点差で全国大会の切符をつかめなかった悔しい過去があります。今回演奏したのは、アニメソングとしても知られるワルキューレの『僕らの戦場』。3名のボーカルの圧倒的な歌唱力とド派手なパフォーマンス、さらに各楽器の力強い演奏が一体となり、オーディエンスも声援を忘れるほどステージに惹きつけられていました。代表者インタビューでは、「昨年は3位に甘んじたので、今年は絶対に全国に行くという気持ちで臨みました。就職試験とも重なり、メンバーが集まれる機会は多くなかったのですが、持てる力を出し切るという強い思いが結果につながったのだと思います。照明がまぶしすぎて観客席は見えなかったのですが（笑）」と満面の笑み。

オフィシャルサポーターのシゴトガイドは、大会終了後にボーカル・近藤ティナさんに演奏のポイントや全国大会への意気込み、今後の改善点などをインタビューしました。
「メンバーの体調不良や就職試験との重なりもあり、全員で合わせて練習する機会が少なく、特にイントロの息が合わないところに苦戦していました。でも、本番では自分を出し切ろうという皆の気持ちが重なり、上手く演奏ができたと思います。ただ、審査員の評価では楽器アンサンブルが特に弱点だと分かりました。全国大会に向けて重点的に練習するとともに、昨年悔しい思いをした先輩方、部内オーディションで落選してしまった仲間たちの気持ちも背負い、上位を目指したいです！」

準グランプリに輝いたのは北海道幕別清陵高等学校。この2校が全国大会で大活躍してくれることを期待しています！

◎グランプリ／北海道函館工業高等学校 軽音楽部
◎準グランプリ／北海道幕別清陵高等学校 軽音楽部
◎ベストサポーター賞／北海道札幌東商業高等学校 軽音楽部
◎ベストスマイル賞／北海道札幌平岡高等学校 軽音楽部
◎モストエモーショナル賞／苫小牧工業高等専門学校 ポピュラーソング部
◎大阪芸術大学賞／北海道札幌厚別高等学校 軽音楽部
◎いままで頑張ってきてよかったで賞／北海道霧多布高等学校 軽音楽同好会