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バイト・パートからの社員登用。実際の状況や登用されやすい人って?

2023年1月16日公開

シゴトガイド流!北海道お仕事白書

現在アルバイト・パートで働いているけれど、そのまま正社員になりたいという人もいるのではないでしょうか。そんな人は社員登用制度を利用するのもひとつの方法です。しかし求人で「社員登用制度あり」といった記載を見たことがあっても、詳しい内容がわからない人も多いのではないでしょうか。この記事では、社員登用制度のメリット・デメリットや社員登用されやすい人の特徴などを解説します。正社員を目指す人は、ぜひチェックしてください。

社員登用制度とは

社員登用制度とは、主にアルバイト・パートなどの非正規雇用の従業員を社員に雇用転換する制度です。社員登用制度は、法律で定められた制度ではありません。そのため、勤務先によって登用される条件はさまざまです。一般的には、一定期間働いた後に面接や筆記試験を受け、選考に通れば社員として登用されるケースが多いと考えられます。また、企業によっては、売上など仕事の成果をもとに判断する場合もあります。しかし、すべての企業が社員登用制度を設けているわけではありません。中には正社員ではなく、契約社員として登用する企業もあります。

社員登用の実際の状況は?

社員登用制度は、実際どのくらい行われているのでしょうか。厚生労働省が発表した『労働経済動向調査(令和4年2月)』をもとに解説します。

正社員以外の雇用契約から正社員への登用制度がある事業所の割合は75%でした。また、登用制度の有無にかかわらず、令和3年2月から令和4年1月の過去1年間に登用実績がある事業所の割合は44%でした。社員登用制度のある職場を探すのはそれほど難しくはなく、さらに実際に登用されるケースも珍しくないといえるでしょう。また社員登用の今後の方針については、現在登用制度を設けている事業所では59%が今後も登用を希望。登用制度がない事業所では18%が登用していきたいと回答しています。社員登用を希望する場合は、やはり登用制度がある職場を選ぶのがおすすめです。

ちなみに、登用制度があるのにもかかわらず、令和3年2月から令和4年1月までの過去1年間に渡り登用実績がない理由で、最も多かった回答は「正社員を募集または必要としたのに従業員からの応募がなかった」でした。社員登用を希望する場合は、積極的に手を挙げることでチャンスを得られる可能性は十分あると考えられます。

[参考]労働経済動向調査(令和4年2月)/厚生労働省

社員登用のメリットとデメリット

■メリット
・会社について知ってから社員になれる
アルバイト・パートとして働き、仕事の内容や社風、人間関係などをじっくり見極めてから社員になるため、会社について深く知る機会と時間が持てます。一般的な転職と比べてミスマッチが起きにくく、登用されれば長く働ける可能性が高いでしょう。

・じっくり仕事を覚えられる
多くの場合、社員は即戦力としての活躍を求められるため研修が修了したら早めに独り立ちしなければいけません。一般的な転職の場合、仕事以外にも、新しい会社の事業や組織、メンバーの顔と名前、独自の社内ルールなど短期間で多くのことを覚える必要があります。
アルバイト・パートは流れが決まった業務を任されるケースが多く、成果も社員ほど求められません。アルバイト・パートとして働いている間に、ある程度ゆとりを持って仕事を覚えられます。社員登用される頃には、社内環境に慣れた状態なので、新しい業務の習得に集中できるでしょう。

・採用のハードル
一般的な転職活動では経歴やスキルが重要視されます。特にそれまでアルバイト・パートなどの非正規雇用でしか働いた経験のない人の場合、正社員から転職する人に比べ、不利になる場合もあるでしょう。しかし社員登用であれば、それまで会社やお店で積み上げてきた信頼と実績をもとにチャレンジすることが可能です。

・待遇、給与が良くなる
社員になると、解雇されるリスクが少なくなり雇用が安定する・給与が高くなる・住宅手当をはじめとする福利厚生が手厚くなるなど、待遇面で大きなメリットがあります。

■デメリット
・正社員になれるとは限らない
社員登用制度は法律でルールが決められているわけではありません。何年もアルバイト・パートとして勤務したにもかかわらず、正社員のポジションが空いていないなどの理由で、正社員になれない可能性もあります。また、社員登用制度があるものの基準が厳しく登用実績がほぼない、正社員ではなく契約社員として登用されるといったケースもあります。あらかじめ登用実績や雇用形態、基準などを確認しておきましょう。

・仕事の負担が大きくなる
社員になると、取引先との商談や重大なクレームへの対応、部下の教育・マネジメントなど責任が重い業務を任され仕事量が増えるかもしれません。残業や休日出勤などが必要になり、労働時間が多くなる場合もあるでしょう。大きな裁量のもと仕事ができるやりがいはありますが、アルバイト・パートと比べ、仕事の負担や責任は大きくなります。

・思ったより収入が上がらないケースも
収入アップは社員になる大きなメリットです。しかし、社員登用されたものの給料はあまり上がらず、残業などが増えた分、アルバイト・パートの時の方が時給換算すると待遇が良かったというケースもあります。また、社員になると仕事の責任が増すためストレスや疲労を感じる場面もあるでしょう。収入が上がったとしても、負担に見合わない金額に不満を感じることもあるかもしれません。社員登用の前に、給与などの条件や社員として求められる仕事などを、しっかり確認しておくと安心です。

社員登用されやすい人はこんな人

・意欲的に仕事をしている人
社員はパート・アルバイトよりも人件費がかかるため、指示通りに業務をこなすだけではなく、成果を出すことが求められます。そのため、社員登用後は、これまで以上にスキルや経験を磨かなければいけません。普段の仕事ぶりから、向上心を持って業務に取り組む姿勢が感じられなければ正社員として働いて欲しい」と思ってもらうのは厳しいでしょう。

・仕事で成果を出している人
アルバイト・パートの中には、業務改善を提案して効率アップを実現していたり、売上に貢献していたりと成果を出している人もいます。会社側から見るとそんな人には長く働いて欲しいもの。「正社員になったらさらに活躍してくれそう」と考え、社員登用を打診する可能性があります。

・信頼して仕事を任せられる人
社員になるとアルバイト・パートの時と比べ、大切なお客様とのやり取りやスタッフの管理など、責任の大きい仕事を任せられる機会が増えます。そのため、勤怠がしっかりしている、仕事に前向きに取り組める、あいさつなど社会人としてのマナーがちゃんとしているなど、信頼できる人が社員登用されやすいでしょう。

・コミュニケーション能力が高い人
コミュニケーション能力は多くの仕事で重要なスキルです。そのため、コミュニケーション能力が優れたアルバイト・パートは社内での評価が高く、社員登用に選ばれやすいと言えます。社員になると、取引先や他部署とのやりとりが増え、他のスタッフの育成・管理に携わる機会があります。アルバイト・パートの時よりも、さらにコミュニケーション能力が必要なので、社員登用するかを検討する際に重点的にチェックされる点です。
困っている人を見かけたらすぐに声を掛ける、わからない点があればすぐに相談するといったように、積極的なコミュニケーションを意識すると高評価につながるでしょう。

まとめ

◎社員登用制度とは、アルバイト・パートなどの非正規雇用の従業員を社員に雇用転換する制度。
◎社員登用制度は、法律で定められた制度ではないため、実際に登用するかや登用の基準は会社による。
◎厚生労働省が発表した『労働経済動向調査(令和4年2月)』によると、社員登用制度のある事業所は75%、令和3年2月から令和4年1月までに登用実績のある事業所は44%。
◎社員登用制度を利用するメリットは、会社について知ってから社員になれる・じっくり仕事を覚えられる・採用のハードルが低い・待遇が上がる。
◎社員登用制度を利用するデメリットは、正社員になれるとは限らない、仕事の負担が大きくなる、思ったよりも収入が上がらないといったケースがある。
◎社員登用されやすい人の特徴は、意欲的に仕事をしている、仕事で成果を出している、信頼して仕事を任せられる、コミュニケーション能力が高い人。

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