感動を与える清掃で家も気持ちも明るくする【株式会社まごころ工房】

クリーニングというと割と静かに、会話を控えて作業しているイメージですが、同社では違います。「お客様がそばにいる時は積極的に『しゃべりなさい』と指導しています。それは、掃除と同じくらいお客様とのコミュニケーションを大切にしているからです」。クリーニング中でもちょっとした雑談で場の空気を和ませつつ、作業の説明と効果も細かに説明しているそう。「今何をしているのか、この道具を使うとどうなるのか、丁寧に説明をするとお客様は安心しますし信頼もしてくれます。スタッフと近況を話したくて仕方がないお客様もおり、会話も満足度につながっているようです」。

もう一つ、同社の大きな特徴があります。それはハウスクリーニングに使う液剤です。「この手を見てみてください」と差し出された手指は、肌荒れもなく奇麗そのもの。「『HEJ』という重曹をベースにした液剤なのですが、口に入っても問題ないほど安全なものを使っているんです」。化学物質過敏症の方の家でも問題なく使うことができ、それでいて洗浄力は高いのだそう。掃除のビフォーアフターで「感動を与えること」を心掛け、想像以上の効果とさりげない気配りでお客様の心をつかんでいます。

少しでも当社に興味を持つ人が増えたらうれしいと笑う山本さん。職場環境にはさまざまな工夫や努力が見られます。日報や報告書がない代わりに、連絡や情報の共有はグループLINEを使用。作業に関するささいな疑問や意見交換まで、この中に書き込んで全員で共有しているのだそう。また、スタッフによっては午前中や決まった曜日にしか働けない方もいます。時には子どもが熱を出して休まざるを得ない、といったそれぞれの事情も想定し、臨機応変に対応できるよう、常にシフトの代案まで用意しているそうです。細かい配慮は他にも。交流を深めるための食事会ではビンゴ大会などのレクリエーションを企画したり、スタッフの誕生日にはプレゼントを渡したりするなど、普段の働きをねぎらうことも欠かしません。

やりがいはもちろんお客様からの感謝の言葉。「ありがとう」と言われるだけでなく、「次も○○さんにお願いしたい」と指名されるスタッフも多いのだそう。家を奇麗にすることで気持ちを変え、空気を変え、笑顔にする。お客様の笑顔のために、今日もまごころを込めて感動を届けます。