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働いてよかった!【七重浜こども園】

2020年8月17日公開

気になる職場

人が働く理由はたくさんあり、希望する雇用形態もそれぞれです。さまざまな業種・職種で生き生きと働く人にスポットを当て、その働き方を紹介する「働いてよかった!」。今回は、認定こども園「七重浜こども園」のスタッフをご紹介します。

憧れだった職場に再就職し、毎日幸せな時間を過ごしています。

保育教諭/中川浩美さん(44歳)
函館市出身。子育てがひと段落し、およそ20年ぶりに保育の世界に復帰。自身の子育て経験を生かし、親御さんの身になって子どもの様子を丁寧に伝えていくことを心掛けている。

子どもと関わる仕事に再挑戦

小さいころから幼稚園の先生という職業に憧れを抱いていたんです。高校生になって将来のことを考えるようになった時、自分の幼稚園時代の楽しかった記憶をいろいろと思い出し、保育士の資格を取ろうと決めました。短大を卒業後、臨時職員として一年間保育園で働いていましたが、正社員という雇用条件に引かれて介護福祉の施設に転職。出産を機に退職するまでの10年間は、あっという間でしたね。
2人の子どもが小学校と幼稚園に通いだし、自分の時間が持てるようになったのを機に、もう一度社会に出て働こうと思い始めました。できれば大好きな子どもと関わることのできる保育士をやってみたい、そう思っていた時に当園の園長先生から声を掛けていただいたんです。実は、当園では「地域子育て支援センター ピュアランド」を併設していて、私も幼稚園に上がる前の子どもを連れて利用していたんですよ。育児の相談をしたり、子どもと遊んでくれている先生たちの雰囲気がとてもよく、その姿を見ていたのでもう一度保育の現場で働きたいと思ったのかもしれませんね。一緒に働きませんかと声を掛けていただき、引き受けることにしました。

状況を想定して安全を確保

保育士の資格こそ持っていたものの、実際に保育士として働いたのは短大卒業後の1年のみ。不安もありましたが、それ以上に10年ぶりに社会に出てしっかりと働けるかどうか、そちらの心配の方が先でしたね。独身のころとは違い、子どもがいて、家事をこなしながら、仕事にしっかりと取り組まなければなりません。当園のペースについていけるかドキドキしたままスタートし、他の先生たちの協力を受けながら、なんとか4年目を迎えることができました。
現在は0歳児のクラスを担当しています。生まれて初めてハイハイをする瞬間や言葉を発する場面に立ち会えるクラスで、成長する様子を見せてもらえた時は感動的で、「心から働いてよかった」と思いますね。親御さんに安心してお子さんを預けていただくためにも、けがや感染症の予防はスタッフ全員で取り組んでいます。寝返り、ハイハイ、つかまり立ち、歩き始めなど、成長するにつれて動きも大きくなってけがをしやすくなるので、マットを敷くなど環境を整えて万が一に備えます。経験を積むと危険に対して予測が立つようになり、つかまり立ち歩きを始めた場合はすぐに手を伸ばせる距離に移動するなど、事例ごとの予防策がどんどん増え、安全を確保するための意識も年々高まっていきますね。それでも予測しきれないこともあり、けがをしていなくても転んだ時や、お友達とけんかをした時などは、すべてを保護者に丁寧に伝えていくことを心掛けています。

これまでの経験を現場で生かす

一般的に保育の仕事は子どもを預かって身の回りの世話をするものだと思われがちですが、力仕事もあれば、掃除、環境整備、安全点検など、施設に関わるすべての作業を行わなければなりません。一見保育とは関係のない経験が何かの場面で生かされたり、経験の幅広さで活躍できる場も多くなります。例えば、飲食のアルバイト経験が給食やおやつの時間に生かせたり、私自身も前職で培った介護の知識が、障がいを持った子どものサポートに役立ったこともあります。いろいろな経験をしていた方が役に立つと園長先生も時々話しており、アイドルのコンサートに行くスタッフに「演出や衣装がお遊戯会や運動会に生かせるから、しっかり見ておいで」と声を掛けていました。
この仕事に復帰して4年、まだまだ保育教諭として未熟で、時には子どもたちの頑張る姿に励まされることもあります。一緒に組んでいる先生のサポートに助けられている状況なので、苦手なピアノを練習したり、遊びのバリエーションを増やしてもっと子どもたちを楽しませられるように努力していきたいですね。

担任同士が協力して課題に取り組む職場

中川先生は、保育の知識と経験を着実に積みながら、年々成長していますね。今年度は経験の浅い新卒1年目の職員を含む5人のチームで担任をお願いしていますが、常に子どもを中心に取り組んでくれているので、安心して任せられています。当園ではすべてのクラスに2名以上の担任を置き、子どもに合わせた遊びの提供や活動内容を立案するスタイルで運営しています。担任同士が協力して、子どもたちの発達の様子を見ながら一人ひとりに合わせた活動を考える。しっかりと子ども達の成長を見極め、職員同士がフォローし合いながら臨機応変に対応してくれる自慢の職場です。
園長/杉本聖子さん(49歳)

  • 子どもたちの顔が見渡せる位置を常に意識しながら遊ぶ

  • 日誌などの書類関係はパソコンで作成

  • 親御さんに直接会えない時には、連絡ノートでその日の様子を報告

社会福祉法人侑愛会
幼保連携型認定こども園 七重浜こども園

昭和28年の開設以来、多くの地元の方に愛される保育施設。平成29年には認定こども園として新たなスタートを切り、「一人ひとりの幸せを願い、いろいろなお子さんを受け入れ、個々に応じた環境をつくり出していく」ことを基本姿勢に運営する。

北斗市七重浜3丁目12-5
TEL.0138-49-1811
http://www.yuai.jp