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人とのつながりを大事にカフェの枠を超えて活動中【ギャラリー喫茶 ゆい・ゆい本舗】

2024年4月1日公開

気になる職場

東神楽町のひじり野地域で、憩いの場として親しまれ続ける「ギャラリー喫茶ゆい・ゆい本舗」。障がいのある人たちが生き生きと働く同施設を訪ね、仕事に対する考え方や思いについてお話を伺いました。

気軽に立ち寄りつながれる地域住民の憩いの場所

通所系事業所の「ゆい・ゆい」や「ゆい・ゆいさんぽ」、「グループホームおんぷ」を運営するNPO法人ゆい・ゆい。東神楽エリアの拠点として地域の福祉を担っているのが「ギャラリー喫茶ゆい・ゆい本舗」です。就労継続支援B型(※)の通所事業所で、2007年に開設、知的障がいのある利用者の働く場かつ地域住民の憩いの場として親しまれています。「障がい者が自分らしく生活する中に『働く』という選択肢があってもいいのでは、というのがきっかけでした。単なる事業所ではなく、地域の人たちが気軽に立ち寄り、障がいの有無に関係なくつながれる場所にしようと思ったんです」と話すのは、NPO法人ゆい・ゆい理事長の野々村雅人さんです。

現在は「メンバーさん」と呼んでいる障がいのある方20人と法人スタッフ6人が、カフェを主体にクッキーの製造や農作業など役割を分担しながら運営しています。また、法人スタッフはグループホームでの生活支援を兼務。利用者の生活全般が見え、支援の深みが増すメリットもあるそうで、シフトや時間帯に応じて業務をこなしていきます。

※就労継続支援B型…障がいや難病を抱える人が利用できる福祉サービスの一つ。一般企業などで働くことが難しい方に対して、就労の機会や生産活動の場を提供。働くために必要な知識やスキルを身に付ける訓練をしたり、支援を受けたりすることができる。

同じ目線と立場で仕事と支援を両立

同店ではハンバーグやドリア、シフォンケーキなどのフード類が充実していて、利用者とスタッフが作業を分担しながら調理しています。人気の「忠別ダムカレー」もみんなで企画しメニュー化したものだそうです。障がい者・健常者が支え合い、楽しいことや悩みも含めてコミュニケーションを取ることが大事、という考え方から常に同じ目線と立場で「一緒に作業する」ことを重視しています。ただ、スタッフ側には気を付けるべき点もあり「経営と支援を両立していく必要があるのですが、そのバランスが難しいんです。売り上げを重視しすぎると人に目が向かず、対等な立場が指導する側、される側に変わりサポートではなくなってしまいます」と野々村さん。

利用者とスタッフの「関係性」が変わらないように気を付けつつも、共に働く仲間として和気あいあいとする距離感が、働きやすい環境につながっているのかもしれません。

地域とのかかわりに力を入れる

ゆい・ゆい本舗を含めた法人全体として、地域貢献や連携に力を入れているのも特徴の一つです。これまでタクシーや圧雪車、商店街のシャッターに利用者が絵を描いたり、東神楽町内の小学校で野々村さんが福祉の授業を行い、利用者が児童と交流をしたりと、さまざまな場所で多くの方々とのつながりを作ってきました。地域活性を目的とした旭川発のコンテストイベント「ezomen(エゾメン)」では、部門別のグランプリに輝いたこともあります。「利用者もスタッフも、みんなが表現し合える世界があったらいい」という思いに企業や地域に共感してもらえたことで、カフェの外での活躍の場が増えました。

こうした活動は、気軽にお店に来てもらうためのきっかけにもなっているそうで「地域とのかかわりと福祉は切り離せないものです。施設の外に活動の場を広げていくことはメンバーさんの喜びにもなりますし、その姿は町にも元気を与えられると思っています」と語る野々村さん。人との出会いや地域とのつながり、そこで生まれる利用者の喜びはお金に代えがたい財産なのだというゆい・ゆい本舗では、今日も元気よく「いらっしゃいませ」の声が響きます。

  • メニュー表の食券を受けとるメンバーさん

  • コーヒー豆をひいた後、丁寧にドリップしていく

  • メンバーさんが作ったクッキーは店内で販売。人気商品の一つです

スタッフの萩原あゆみさん(入職1カ月)に3つの質問!

Q.働き始めたきっかけは?
A.職場まで近いことと、福祉の仕事に興味があって「やってみたい」と思ったことがきっかけです。
Q.どういった時にやりがいを感じる?
A.お客さんはもちろん、お店で働くメンバーさんの笑顔を見た時ですね。
Q.萩原さんにとってどんな職場ですか?
A.休みの日でも気軽にご飯を食べに行きたいと思えるほどに居心地のいい職場です。

NPO法人ゆい・ゆい
ギャラリー喫茶ゆい・ゆい本舗

2007年開設。忠別ダムにちなんだカレーや自家製小豆を使ったデザートなどを提供。障がいのあるなしにかかわらず、誰もが憩える地域に根差した施設運営を目指す。

北海道上川郡東神楽町ひじり野北1条3丁目
TEL.0166‐76‐4237

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