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遺族に寄り添った葬儀にするため、働きやすい職場環境へ【株式会社弘善社】

2022年7月25日公開

気になる職場

旭川市内でも最大規模の葬儀場を有する「株式会社 弘善社」。40年以上にわたり別れの時をサポートし、時代のニーズに合わせた葬儀を提供し続ける同社を尋ね、会社としての理念や職場環境についてお話を伺いました。

少人数で供養する家族葬を中心に、葬儀全般をサポート。

株式会社 弘善社は、永山にある葬儀社です。総合葬儀式場「弘善社中央斎場」を併設し、最大350名収容の「嵯峨野」、150名収容可能な「明日香」、50名程度までの「楓」と3つのホールを完備しています。「当社では社葬のような大人数での葬儀から親族だけで行う家族葬まで対応しています。また、現代のニーズに合わせて家族葬専用ホール『ウィズハウス』を末広、東光、神楽に展開しているんですよ」と話すのは、代表取締役社長の太田弘文さんです。年間で400を超える葬儀件数のうち、およそ8割が家族葬での利用。コロナ禍で葬儀の在り方も変わり、多くの人が参列する際には、参列者は香典を置いて焼香を済ませたのち随時斎場を後にするというスタイルに変化しているそうです。

同社では大きく葬儀全般に関わる葬祭部、献花などに携わる生花部の2部門に分かれ、その中で社員、パートスタッフを含めて14名が従事しています。「会社として目の前の数字も大事ではありますが、ご遺族に『よい葬儀をあげることができた』と喜んでいただくことのほうが大切です」と太田さん。結果として利益が上がった時には、積極的にスタッフに還元するなど、従業員への報奨にも力を入れています。

代表取締役社長/太田弘文さん

基礎からじっくり指導。遺族に寄り添う行動ができる人材へ。

葬儀までの流れは、病院などからご自宅や斎場にご遺体を送る「搬送」、葬儀の詳細をご遺族と決めていく「受注」、その内容に沿った祭壇や式場を作り上げ、式の進行を務める「施行」に分かれます。生花部では、受注の情報を基に花を仕入れ、供花などを製作。部署の垣根を超え、一丸となって葬儀を執り行います。多岐にわたる葬儀社の仕事を、スタッフはどのように覚えていくのでしょうか。「入社後はまず座学から始め、葬儀でのマナーなど基礎から教えます。その後先輩に付いて搬送、受注、施行をそれぞれ少しずつマスターしていく流れですね。半年から8カ月程で独り立ちできるように育てていきます」。マニュアルを中心にOJTを行うと言い、未経験でも安心して働くことができそうです。

働く上での評価ポイントは、「いかにご遺族に寄り添った行動や考え方ができるか」という点。たとえそれで失敗したとしても、成功させるためにはどうしたらいいのか、課題と解決策を共有してみんなで考えるのだとか。また、葬祭ディレクターといった民間資格であっても取得費用は会社で負担するなど、会社として個人の頑張りを応援しています。

同業他社に負けない職場環境を作る。

社長の役割は「みんなが働きやすい状態を整えること」と語る太田さん。一人ひとりが能力を発揮しやすくするため職場の雰囲気や制度、環境などを充実させてきました。年間105日の休日と有給が使えるようにシフトを調整。ローテーションをしっかり組んでいるので、急な葬儀が入ったとしても出勤になることはないと言います。また、子育てをしながら働くスタッフのために、子どもが体調を崩しても安心して休むことができる体制を整えてフォローしています。「仕事のやりがいと同じくらい休みや給与も大事だと思っています。残業も極力0になるよう取り組んでいるんです」と、同業他社には絶対に負けない気持ちで働き方の改善に臨んでいるそうです。更には会社負担、出勤扱いで社員旅行も実施。福利厚生でもしっかり還元しています。

今後の展望としてウィズハウスの新設や、故人ゆかりの場所へ、ご家族と故人が一緒に霊きゅうバスで移動する「バス葬」という新たな弔いの形も計画中。これまで以上に遺族や故人に寄り添えるよう、会社として働きやすい環境を整え続けています。

  • ご遺族と打ち合わせを行い、葬儀のスタイルを決める

  • ご遺族と打ち合わせた情報を生花部のスタッフと共有

  • 祭壇の仏具を用意して、葬儀の準備を行う

葬儀スタッフの安部由香さん(入社5カ月)に3つの質問

Q.なぜここで働こうと思ったのですか?
A.前職が介護の仕事で、最期を看取ることやご家族の方と接する機会もあり葬儀の仕事に興味を持ちました。

Q.どんな職場ですか?
A.葬儀の現場ではピリッとしていますが、普段は和気あいあいとして話しやすい職場ですね。

Q.ご自身の現在の課題は?
A.入って日が浅いので、ご遺族からの質問にすべて答えられるように、もっと知識を身に付けたいです。

株式会社弘善社

1980年創業。中央斎場では3つのホールを完備し、最大350名の収容が可能。社葬にも対応している。現代の需要に合わせ、家族葬専用ホール「ウィズハウス」を末広、東光、神楽に展開している。

北海道旭川市永山8条1丁目1-6
TEL.0166‐54‐1059
https://kouzensya.co.jp/

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